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<VOICE>東京都島しょ地域からの緊急患者搬送

東京都立広尾病院 救命救急センター長 中島 幹男(なかじま みきお)

東京都立広尾病院は、東京都の島しょ基幹病院として、伊豆諸島および小笠原諸島から救急患者の受け入れを行っています。島しょ部の診療所で撮影された医療画像は、当院でも参照可能なシステムが構築されており、それらを基に救急搬送の要否を判断しています。

特に小笠原諸島は、原則として週1便、片道約24時間を要する船舶でしかアクセスできません。さらに、緊急時の航空機搬送においても、ヘリコプターの航続距離の範囲外であるため、固定翼機による搬送が必要となります。しかし、父島および母島には飛行場がないため、まず両島から硫黄島まで自衛隊のヘリコプターで搬送する必要があります。この際、父島・母島から硫黄島までのヘリコプター搬送には自衛隊医官が同乗しています。

広尾病院の医師は、あらかじめ必要な医療機器や薬剤を携行して救急車で厚木基地へ向かい、厚木基地─硫黄島─厚木基地間を海上自衛隊の固定翼機に同乗して移動します。厚木基地到着後は、東京消防庁の救急車で当院まで搬送します。

一連の搬送は合計で7~8時間に及ぶ任務となりますが、自衛隊の皆さまの多大なご尽力により、島しょ部の医療体制が支えられています。

機内で処置をする筆者と海上自衛隊の救急救命士

機内で処置をする筆者と海上自衛隊の救急救命士