弾道ミサイルの脅威から国民の生命とわが国の領土・領海・領空を断固として守り抜くため、防衛省・自衛隊では、平素から情報収集や警戒監視を行っています。
現在、わが国に飛来する弾道ミサイルへの対処に当たっては、①イージス艦による上層での迎撃と②ペトリオットPAC-3による下層での迎撃を、自動警戒管制システムにより連携させて効果的に行う多層防衛を基本としています。
1.
弾道ミサイル発射
2.
警戒管制レーダーによる探知・識別・追尾
3.
JADGEによる連携
4.
イージス艦による上層での迎撃
5.
PAC-3による下層での迎撃
今後、わが国は、安全保障の現実に正面から向きあい、従来の延長線上ではない真に実効的な防衛力で新たな防衛力を構築するため、防衛力の質及び量を必要かつ十分に確保していく必要があります。
特に、宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域については、わが国としての優位性を獲得することが死活的に重要となっており、陸・海・空という従来の区分に依拠した発想から完全に脱却し、全ての領域を横断的に連携させた新たな防衛力(多次元統合防衛力)の構築に向け、従来とは抜本的に異なる速度で変革を図っていく必要があります。