防衛省・自衛隊：第３回ＰＫＯ専門家会合／第２回ＷＰＳセミナーの概要

第３回ＰＫＯ専門家会合
日程	令和４（２０２２）年１０月１１日～１２日
開催地	オンライン開催（共同議長国ベトナムがホスト）
議題	ＰＫＯのための行動（Ａ４Ｐ：Action for Peacekeeping）、調整、パートナーシップ
成果	Ａ４Ｐ及びＡ４Ｐ＋、ＰＫＯ成功のための国連及び加盟国の効果的な調整をテーマに、国連本部関係者を招き講演を実施。続いて、同テーマについて参加国による発表が実施され、各国の知見や課題を共有し、活発な議論をリード。日本からは、国際活動教育隊が国連との効果的調整についての成功事例を紹介。
第２回ＷＰＳセミナー
議題	国連ＰＫＯへの女性参画の推進
成果	国連平和活動局軍事部副軍事顧問をゲストスピーカーとして招き、各国のＷＰＳに対する認識をより一層深めた。また、ベトナムから国連ＰＫＯに派遣された女性隊員から現場での経験について発表を実施し、参加国間で現地における女性隊員の活動に関する理解を深めた。

Ａ４Ｐ（Action for Peacekeeping：ＰＫＯのための行動）：２０１８年５月、グテーレス国連事務総長が発表。同年９月、ハイレベル会合において、①政治的解決、②ＷＰＳ、③保護、④要員の安全、⑤パフォーマンス、⑥平和の維持、⑦パートナーシップ、⑧規律・行動規範の分野で「共同コミットメント宣言」が発表された。
Ａ４Ｐ＋：２０２１年から２０２３年までの間のＡ４Ｐ実施戦略。ＰＫＯの全体的な効率・効果を向上させることを目的として、以下の主要な優先事項に焦点を当てるもの。
①政治戦略を支える集団的一貫性、②戦略・運用統合、③能力・心構え、④ＰＫＯ要員に対する責任、⑤ＰＫＯ要員の責任、⑥戦略的コミュニケーション、⑦ホスト国との協力。
また、横断的な優先事項として、ＷＰＳ（Women, Peace and Security：女性・平和・安全保障）及びデータに基づき技術により可能とされる平和維持を挙げている。
ＷＰＳ（Women, Peace and Security：女性・平和・安全保障）：２０００年、女性・平和・安全保障（ＷＰＳ）に関する国連安保理決議第1325号が採択された。国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性的暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記され、国連加盟国に女性の参画等を要請。