第1回日・フィリピン外務・防衛閣僚会合(「2+2」)

2022年4月9日
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 4月9日、午前10時から約90分間、東京において、林芳正外務大臣及び岸信夫防衛大臣は、テオドロ・ロクシン・フィリピン共和国外務大臣(Hon. Teodoro L. Locsin, Jr., Secretary of Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)及びデルフィン・ロレンザーナ同国防大臣(Hon. Delfin N. Lorenzana, Secretary of National Defense of the Republic of the Philippines)との間で、第1回日・フィリピン外務・防衛閣僚会合(「2+2」)を対面形式で実施したところ、概要は以下のとおりです。なお、同会合開催後、共同声明が発出されました。

1 総論

 四大臣は、日本とフィリピンの間で初めてとなる「2+2」の開催を歓迎しました。また、四大臣は、共に海洋国家として隣国であり、基本的価値や戦略的利益を共有する「戦略的パートナー」である両国の間で、地域及び国際社会の諸課題に対する連携や、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力等を、一層強化していくことを確認しました。

2 地域・国際情勢

  1. ウクライナ情勢について、日本側から、ロシアによるウクライナ侵略は明白な国際法違反かつ国際秩序の根幹を揺るがす行為であることを指摘しました。その上で、四大臣は、両国間で、今般の侵略が明白な国際法違反であり、国際秩序の根幹を揺るがす行為であること、武力行使の即時停止及びウクライナからの即時撤退を求めること、法の支配やウクライナの主権・領土の一体性の尊重、力による一方的な現状変更への反対といった点で、両国で連携して対応していくことを確認しました。
  2. 東シナ海・南シナ海情勢については、四大臣の間で深刻な懸念を共有し、比中仲裁判断や国連海洋法条約を始めとする国際法の遵守を確保していくことで一致しました。
  3. また、四大臣は、先月24日のICBM級弾道ミサイル発射を始めとする北朝鮮による核・ミサイル活動について意見交換し、拉致問題の即時解決を含め北朝鮮への対応において引き続き連携していくことで一致しました。
  4. 四大臣は、「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」の実現に向け、引き続き連携していくことで一致しました。

3 安全保障分野を含む二国間協力

  1. 四大臣は、自衛隊とフィリピン国軍の間の訓練等の強化・円滑化のため、相互訪問や物品・役務の相互提供を円滑にするための枠組みの検討を開始することで一致しました。今後、円滑化協定や物品役務相互提供協定の締結の可能性も含め、検討を進めていきます。
  2. また、四大臣は、スールー・セレベス海とその周辺地域において、海上保安、連結性向上、人材育成、海賊・テロ対策や暴力的過激主義防止等の協力を推進していくことで一致したほか、ミンダナオ和平に関する支援の重要性を再確認しました。
  3. さらに、四大臣は、政治的目的を達成するための経済的威圧やサイバーセキュリティについて議論し、経済安全保障の促進のために協力を強化することで一致しました。

4 国際場裡における協力

  1. 四大臣は、国連安保理改革や核軍縮・不拡散体制の維持・強化に向けた連携で一致しました。フィリピン側から、日本の安保理常任理事国入りへの支持が改めて表明されました。
  2. 四大臣は、2023年の日ASEAN友好協力50周年に向け協力していくことを確認しました。