海上自衛隊 幹部候補生学校
概要
海上自衛隊幹部候補生学校は、防衛大学校、防衛医科大学校、一般大学卒業者及び部内からの選抜者に対して、海上自衛隊の(パイロット要員含む)初級幹部自衛官としての職務を遂行するに必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練を行う機関です。
学校は、幹部候補生を育成するため、企画室・総務部・教育部・学生隊及び隷属の教導隊から組織されています。
本校で職種共通の基礎を確立し、卒業後、15個職種の初級幹部としての専門的な教育を受けます。
募集要項
応募から受験、入隊後の待遇から取得資格など、さまざまな疑問に対して、地方協力本部の広報官が懇切丁寧にご説明します。
幹部候補生等採用案内 | PDF形式・21.2 MB ダウンロード |
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一般幹部候補生募集要項 | PDF形式・1,045 KB ダウンロード |
歯科・薬剤科幹部候補生募集要項 | PDF形式・983 KB ダウンロード |
志願票(一般) | PDF形式・746KB ダウンロード |
志願票(歯科・薬剤科) | PDF形式・726KB ダウンロード |
受験票 | PDF形式・614KB ダウンロード |
教育および研究
初級幹部としての必要な知識と技能を学びながら、幹部としての資質を養っていきます。
具体的には防衛基礎学、戦術、戦史、戦技訓練、服務、防衛教養、実技などの課目があり、全員が校内にして寄宿し規則正しい学生生活を送ります。集団生活を通じて幹部としての教養を培い、スポーツによって強靱な身体を鍛錬します。
一般幹部候補生、航空学生出身の飛行幹部候補生、海上自衛隊部内から選抜された一般幹部候補生(部内)、海曹長・准海尉で昇任試験に合格した幹部予定者、防衛医科大学校及び一般の医科歯科大学の出身者からなる医科歯科幹部候補生等の教育を行っています。教育期間は、6週間から1年であり、卒業後、3等海尉(大学院卒及び医科歯科幹部候補生は2等海尉)に任官します。
また、一般幹部候補生課程は同期間の連携を重視する旧海軍の伝統に基づき、防衛大学校出身者と一般大学等出身者とを混合した教育を行っている。
生活
入学と同時に全員が生徒舎(寮)で規則正しい集団生活を送ります。
基礎情報
所在地
海上自衛隊幹部候補生学校 広島県江田島市江田島町国有無番地
交通アクセス
広島電鉄宇品線 広島港(宇品)電停下車 広島港からフェリー(切串港行) 約30分
切串港ターミナルからバス/タクシー 約15分(「術科学校」下車)
JR呉駅下車 呉港からフェリー(小用港行) 約25分
小用港ターミナルからバス/タクシー 約5分(「術科学校」下車)
施設
幹部候補生学校庁舎、理化学行動、幹部候補生学校学生館、大講堂、高松宮記念館、教育参考館、水交館、表桟橋、戦艦陸奥主砲砲塔、厚生施設・売店、食堂、第1術科学校学生館、第1術科学校庁舎、第1術科学校生徒部
周辺の様子
海上自衛隊幹部候補生学校のある江田島は風光明媚な広島湾に位置し、東は呉市、北は広島市、西は能美島を隔てて宮島に至ります。
現在は海上自衛隊幹部候補生学校となっている旧海軍兵学校は、明治21年に東京の築地から江田島へ移転された海軍将校養成の基地で、それ自体が歴史的建築物であり観光スポットにもなっています。最近では映画などの効果もあり、年間で約10万人近い観光客が訪れています。呉の「大和ミュージアム」「海上自衛隊呉史料館(鉄のくじら館)」などと合わせて注目が集まっています。
沿革
1868年(明治元年) | 明治維新 |
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1869年(明治2年) | 海軍操練所(海軍兵学校の前身)、東京築地に創設 |
1870年(明治3年) | 海軍兵学寮と改称 |
1876年(明治9年) | 海軍兵学校と改称 |
1888年(明治21年) | 海軍兵学校、江田島に移転 |
1893年(明治26年) | 新学生館(赤レンガ)竣工 |
1954年(昭和29年) | 海上自衛隊創設 |
1956年(昭和31年) | 術科学校(幹部候補生教育を含む)、横須賀から江田島に移転 |
1957年(昭和32年) | 幹部候補生学校開校 |