陸上自衛隊東部方面音楽隊は、昭和35年に創隊され、東京都練馬区の朝霞駐屯地に所在しています。関東甲信越に静岡県を含む1都10県を活動範囲として、隊員の士気高揚、儀式、広報のための演奏を任務としこれまでに長野冬季オリンピック、大喪の礼、即位の礼などの国家的諸行事に参加しました。また、新潟中越・中越沖地震および東日本大震災災害派遣における慰問演奏を実施するなど国民と自衛隊の懸け橋として年間約100回の演奏を行っています。
隊員紹介
2等陸佐 酒井 伊知郎
東京藝術大学大学院(音楽研究科器楽専攻トランペット)を修了後、幹部採用で入隊。陸上自衛隊幹部候補生学校を経て、1999年中央音楽隊(朝霞)の所属となる。以降、第2混成団音楽隊(香川)隊長、第14音楽隊(香川)初代隊長、中部方面音楽隊(伊丹)隊長、東北方面音楽隊(仙台)隊長を歴任する。この間、2009年には派遣履修生として東京藝術大学で研修し、指揮の研鑽を積む。また、中央音楽隊では演奏班長、演奏科長、副隊長を務め、迎賓館赤坂離宮や皇居等における特別儀じょう演奏の指揮を執り、多数の国賓・公賓に対する式典演奏を担任する。更に海外派遣として、2019年のロシア国際軍楽祭に従事するとともに、2022年には自衛隊ジブチ活動拠点10周年記念行事等に参加し、国際交流の一翼を担った。2023年3月、第22代東部方面音楽隊長に着任。
トランペットを津堅直弘、杉木峯夫、福田善亮の各氏に、指揮法を小田野宏之氏に師事。(公社)日本吹奏楽指導者協会会員。
副隊長
3等陸佐 幸﨑 倫
弘前大学大学院人文社会科学研究科(文化科学専攻)修了。2007年、幹部候補生として陸上自衛隊に入隊。2008年幹部任官後、東部方面通信群(朝霞)(用賀)(目黒)(練馬)、女性自衛官教育隊(朝霞)、東部方面総監部(朝霞)、東部方面システム通信群(朝霞)にて勤務したのち2021年3月より東部方面音楽隊(朝霞)に所属。副隊長の職に就く。

音楽班長
2等陸尉 中村 知弘
東京音楽大学(器楽専攻ユーフォニアム)を修了後、2013年第9音楽隊(青森)にユーフォニアム奏者として所属。2022年幹部任官後は武蔵野音楽大学研修、中央音楽隊(朝霞)教育科教官を経て2025年3月より東部方面音楽隊(朝霞)に所属。音楽班長兼運用訓練幹部の職に就く。 これまでにユーフォニアムを山本孝、中村睦郎、外囿祥一郎の各氏に、指揮法を時任康文氏に師事。

先任上級曹長
准陸尉 富田 道広
1985年、陸上自衛隊に入隊。第31普通科連隊(朝霞)、第1普通科連隊(練馬)を経て1989年、第1音楽隊(練馬)にトランペット奏者として所属。2006年第9次イラク復興支援群に従事。2015年、東部方面音楽隊(朝霞)。2017年、北部方面音楽隊(真駒内)。2020年より東部方面音楽隊(朝霞)に所属。2023年7月、先任上級曹長の職に就く。