3月活動状況
3月末、背振山分屯基地の山田雅俊士長(26)が退職しました。
彼は以前、質問コーナーでも紹介した「シンクロ」というアコースティックバンドとして、監視管制隊長の吉原3佐(3/15付で転出)とともに、背振山分屯基地周辺市町村が行う各種イベントに参加していました。この度、自衛隊を退職して、ボーカリストとしてのトレーニングを本格化させるため、4月から上京することになりました。
西空音楽隊隊員や一緒に活動していた吉原3佐は、彼のたぐいまれな歌唱力に惚れ込み、山田士長のメジャーデビューを応援していました。そもそも「シンクロ」は、山田士長のプロデビューを支援するために2010年に結成。アコースティックデュオとして、地元福岡のチャリティーライブ、天神大丸裏のパサージュ広場、西鉄天神駅ライオン広場、福岡タワー・マリゾンでのライブなどでも活動していました。
「シンクロ」は親子ほどの年齢差のある二人のデュオも魅力でしたが、なんと言っても山田士長の癒しの声が一番の売りでした。
彼は「シンクロ」での活動を通じて、ボーカリストへの夢を実現したいとの思いを強くしていき、ついに「TOHO ENTERTAINMENT」の新人ボーカリスト募集オーディションに合格。1年間のボイストレーニングを経た後、2013年4月のデビューを目指します。
以下、吉原3佐からの紹介メッセージです。
「これから彼は、元自衛隊員としての肩書きを背負っていくことになるわけですが、凜としてすばらしいボーカリストを目指してほしいものです。きっと将来に不安もあるでしょう。夢との狭間で複雑な心境だとは思いますが、夢をあきらめずに実現させたいという強い思いにエールをおくりたいと思います。西空の皆さん、もしかしたら同僚から歌手が誕生するかもしれません。まずは芸名「DEAR SUN」を覚えていただき、今後の活躍を応援していただければと思います。」
山田雅俊士長の活躍に期待します(^^)/
シンクロとして活動していた山田士長(左) |
将来の准曹士先任候補者に対し、指揮官に対する補佐、特に部下隊員に対する服務指導等に関する基本的な知識及び技能を習得させるために、本年度2回目の集合訓練を行いました。
本訓練は平成21年から他の方面隊等に先駆けて実施されており、候補者は4日間
きっちりと組まれたカリキュラムをこなしながら、心身共に鍛錬され、曹士隊員の範となる者としての自覚を再認識させられ、訓練終了後にはいつもに増して凛々しい制服姿でした。
司令官による訓話(誇りと気概を持て!) |
課題討論の時間(現役准曹士先任による厳しい指導) |
教練の時間。見事な指揮、動作 | カウンセリングの特訓中。傾聴は難しい! |
同じく西の防衛に携わっていても、普段なかなか接する機会のない海上自衛隊を研修するため、司令部の空曹13名が長崎県の海上自衛隊佐世保基地を訪問しました。
あいにくの雨模様の中、約2時間かけて佐世保基地に到着。佐世保総監部の先任伍長の出迎えを受けました。
まずは佐世保総監部にて基地概要の説明を受けた後、佐世保港に停泊中の護衛艦「ゆうだち」を研修しました。
初めて佐世保を訪れた隊員も多く、佐世保港にずらりと並んだ護衛艦やイージス艦の迫力に、おもわず歓声?どよめき?も起こっていました。艦内を見学した後、1番の楽しみは護衛艦でいただく「海軍カレー」。歴史と伝統を受け継ぐさすがの美味しさでした。
その後、佐世保資料館へ。海上自衛官OBでもあるベテラン館員のユーモアを交えた巧みな説明に、歴史認識を新たにした隊員も多かったはず。
限られた時間ではありましたが、大変充実した研修ができました。
佐世保基地の概要説明を受けました |
ずらりと並んだ姿は圧巻です |
「ゆうだち」の艦上にて | 金曜日は海軍カレーの日(^_^)b |
「ゆうだち」の前で記念撮影 | 佐世保資料館では興味深いお話を聞けました |
3月14日(水)午後、西空司令官が高良台分屯基地(第2高射群第8高射隊)視察のため来訪されました。
西空司令官は分屯基地入門後、全隊員の出迎えを受け、朝礼場での栄誉礼、儀じょうに続き、隊長室で幹部挨拶、第8高射隊長の状況説明、記念撮影が行われた後、基地内視察、幹部懇談をされました。
分屯基地会議室において、隊員に対し以下の事項について要望されました。
1.現環境において、我が西空が日本における防空の重要な要として、任務を遂行しているという認識を一人一人が 持つこと。
2.それぞれの職務において、一人一人がプロフェッショナルになること。
3.高射隊で勤務していることに誇りを持ち業務に精励すること。
訓辞終了後、厚生センターにおいて、隊員との懇親を深められ、当分屯基地を後にされました。隊員一同、又のお越しをお待ちしております。
(高良台分屯基地広報)
隊員の出迎えを受ける司令官 |
儀仗隊を巡閲 |
基地内視察へ出発 | 司令官訓話 |
24.3.12(月)に、海上自衛隊佐世保総監部(長崎県佐世保市)で、陸自西方総監・海自佐世保地方総監・空自南混団司令・西空司令官による会議が行われました。
この会議は、我が国の西部地区に所属する陸海空各部隊の指揮官が一同に集まり、周辺情勢や防衛関連等の意見交換と認識の共有を図る事を目的としています。
陸海空の様々な制服が勢揃い! |
参加者全員で記念撮影 |
1年に1度開催される西部航空音楽隊の定期演奏会ですが、今年は3月9日(金)にアクロス福岡シンフォニーホールで開催されました。
心配されていた雨もどうにかおさまり、座席引き換えのために行列に並ばれた皆様が雨にぬれずに済みました。
今年は初めての試みとして、18時10分よりホール一角でミニコンサートを行いました。思いがけず始まったオーボエ、ファボット、クラリネットによる木管三重奏に、ホールには幾重にも人だかり。拍手喝采を浴びていました。
19時にスタートしたコンサートでは、西部航空音楽隊が日頃の訓練の成果を存分に披露。たくさんの聴衆を魅了しました。
中でも、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の圧巻の演奏には、「感動で思わず涙が出た」との感想も多く聞かれました。
ご来場いただいた多くの皆様、本当にありがとうございました。
また来年も3月にアクロス福岡でお会いしましょう(^^)/
ずらりと並んだ一般入場者 |
ホールで行われたミニコンサート |
聴衆を魅了する音楽隊の演奏 | クラリネット奏者加藤明久氏とのみごとなコラボ |
会場の一角に設けられた活動状況写真 | 九州防衛局の展示も |
3月5日(月)、齊藤治和総隊司令官が春日基地を初度視察のため訪問されました。
当日はあいにくの空模様、小雨が降る中での視察となりました。
体育館で出迎え、儀仗を受けた司令官は西空司令部庁舎へ移動し、幹部挨拶、状況報告、基地内巡視、訓話、その後再び体育館において観閲式が行われるなど分刻みのスケジュールをこなされました。
総隊司令官にとって今回が初めての西空司令部訪問。途中、司令部内の各部署を訪問するというサプライズもありました。
最後に懇親会で隊員一人一人と言葉を交わした総隊司令官は、予定をすべて終了し、春日基地を後にされました。
翌6日、7日は予定どおり海栗島分屯基地、下甑島分屯基地の初度視察を行いました。
雨の中での出迎えとなりました |
栄誉礼儀仗 |
隊員を前に訓辞を述べる総隊司令官 | 幹部、准曹士それぞれに訓話が行われました |