防衛省自衛隊は、任務の性格上、精強性を維持する必要があるため、自衛官の大半が若年定年制で50歳代半ばに、
また、任期制では20歳代に退職することになっています。
このような状況の中、勤務する自衛官が退職後の生活に不安を抱くことなく厳しい任務を遂行するため、また、
優れた資質を有する人材を確保するためにも、退職後の生活基盤の安定確保が不可欠です。
こうしたことから防衛省は、退職予定自衛官の再就職に関する施策を、人事施策の最重要事項の一つとしてとらえ、
再就職に有効な職業訓練や雇用情報の有効活用などの就職援護施策を行っています。
自衛隊は、わが国の防衛をはじめとするさまざまな任務を遂行するため、指揮官をはじめとする各隊員
の高い能力・知識・技能と部隊の高い練度が求められ、隊員は日夜真剣に職務と教育訓練に従事しています。
このような環境の中で磨かれた経験・技術はもとより、退職自衛官の規律正しさ、真面目さ、協調性、責任感、行動力、
実行力などは、雇用企業等から高い評価を受けています。
隊員は、職務の必要性から、あるいは自己啓発により各種免許を取得しています。
過去3年間、退職時に隊員が保有していた主な資格免許は次のとおりです。
大型自動車(1種、2種、特殊、牽引)、自動整備、クレーン運転手、フォークリフト運転手、ホームヘルパー2級、
電気工事士、宅地建物取扱主任者、危険物取扱者、ボイラー技士、玉掛け技能者、調理師、防火管理者、衛生管理者、通関士など
若年定年制隊員の退職日は、「生年月日」の日と定められており、多くの隊員は54歳から55歳
で定年を迎えます。
過去3年間、石川県内に再就職した退職自衛官の主な職種は次のとおりです。
自治体防災官、損害保険賠償、生命保険契約業務、学校教官、銀行、運送業、製造業、介護・福祉、倉庫管理、寮管理人、
保安警備、高速道路料金収集員、会社役員など
任期制隊員の退職日は「任期満了」の日となっており、毎年3月から4月に集中して退職者がでていますが、
大部分が20歳代という若さです。
過去3年間、石川県内に再就職した退職自衛官の主な職種は次のとおりです。
製造業、運輸業、保安警備、サービス業、電気工事、重機オペレータ、車両整備、介護・福祉など
小松基地援護室は、主に北陸3県での退職自衛官の再就職活動を応援するとともに、企業のみなさまに
ご満足いただける適任の人材をご提案しております。少しでも興味をもっていただいた企業様はお気軽にご連絡ください。
企業・団体の採用担当者様からのアプローチをお待ちしています。
また、こちら航空幕僚監部援護業務課のホームページも
併せてご覧ください。
退職予定自衛官の再就職を斡旋すると称する詐欺まがいの振り込み依頼について
退職予定自衛官の再就職を斡旋すると称し、企業等に登録料という名目で振り込みを依頼する詐欺まがいの電話や、 インターネットサイトへの自衛隊向け有料求人広告の勧誘があったとの連絡が寄せられております。
退職予定自衛官に係わる職業紹介事業は、財団法人自衛隊援護協会が厚生労働大臣と国土交通大臣の許可を得て、 無料で行っています。このため、企業等から紹介手数料又はこれに類する費用を徴収することは一切ありません。
このような電話を受けた場合は、小松基地援護室までお問い合わせ下さい。