団司令挨拶
昨年12月23日付で飛行開発実験団司令として着任いたしました霜田です。日本一長い歴史を有する岐阜基地に所在し、航空自衛隊の研究開発の要である飛行開発実験団で勤務できることをたいへん嬉しく思うとともに、この重責に身が引き締まる思いです。
昨年は新型コロナウイルス対応に変化がみられ、徐々に人々の交流の場がコロナ禍前の状況に戻りつつあり、ここ岐阜基地でも3年ぶりに航空祭が開催されるなど、明るい兆しが出てきたところでした。一方、陽性者数が再び増加傾向になるなど、まだまだ気が抜けない状況は続きそうです。また、世界情勢では、ロシアによるウクライナ侵攻など、国際秩序が根底から覆されるような事態が生起し、世界中が混乱に巻き込まれました。我が国周辺でもロシア、中国、北朝鮮の軍事的活動の活発化によって厳しい情勢が続いています。
そのような中、昨年末に、いわゆる安保3文書が閣議決定され、その中には先端技術の研究開発による防衛面への活用についても示されております。
私は飛行開発実験団司令としての指導方針を「一歩前進」とし、新たな発想と積極的な行動によって主体的に任務の遂行に邁進いたします。本方針の下、我々飛行開発実験団は、研究開発の要としての矜持を保持し、先端技術の研究開発の活用とその成果の早期実装化などに寄与すべく、精力的に活動し、我が国の防衛力の強化推進の一端を担うべく、一歩ずつ着実に成果を上げ前進していきたいと思います。
どうか今後とも飛行開発実験団に対する変わらぬご支援、ご高配を賜りますようお願い申し上げます