中国「三戦」に対抗する米海軍の頭脳戦: 戦わずして勝つ~米海軍大学が進める3つのシーパワーとは 下平1佐の執筆論文がJB Pressに掲載
(069 2016/07/19)
米海軍大学 客員教授
1等海佐 下平 拓哉
日本ビジネスプレス社のJB Pressに、拙稿が掲載されました。JB Pressは「日本をもっと元気にしたい」という理念の下に作られたWebビジネスメディアであり、経営者層 やマネジメント層等のビジネスパーソンをコアターゲットに、国際情勢、地方経済、最新 ビジネス動向、イノベーション等の各分野における深い本質的な論考を紹介しています。
要 旨
「中国『三戦』に対抗する米海軍の頭脳戦-戦わずして勝つ~米海軍大学が進める3つのシーパワーとは-」
中国の南シナ海における岩礁埋め立てや軍事拠点化に代表される力による現状変更が顕著になってきているとともに、積極的な「三戦」を繰り広げていることは見逃すことができない。
「三戦」とは、国内外の世論に訴える「世論戦」、相手の心を揺さぶる「心理戦」、行動の正当性を主張する「法律戦」からなる中国人民解放軍の任務である。
世界最強の米海軍を支える米海大と言えば、『海上権力史論』で名を馳せたシーパワーの権威A.H.マハン(Alfred Thayer Mahan)が教鞭を執っていたことで夙に知られているが、その米海大の最大の特徴は、130年以上の長きにわたって、シーパワーをいかに行使するかを問い続けてきたことである。ここでは、米海大が発信力、検証力、訓練力という3つのシーパワーを通じて平素から影響力を行使する「頭脳戦」について明らかにした。
(2016年7月7日記)
【JB Press HP】
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47168