予備自衛官等制度のご案内

予備自衛官等制度とは

自衛隊兵庫地方協力本部は、退職自衛官の再就職に関する援護業務を実施する自衛隊援護機関です。

我が国においては、これに相当するものとして、「予備自衛官補制度」、「予備自衛官制度」、「即応予備自衛官制度」という３つの制度を設けています。

皆様の深いご理解・ご協力をいただきながら、将来を見据え、予備自衛官等制度の改善を図り、国民の皆様の期待と信頼に応えて参ります。

予備自衛官等の特徴

普段は社会人や学生としてそれぞれの職業に従事しながら、一方では自衛官として必要とされる練度を維持するために訓練に応じるものです。そして予備自衛官と即応予備自衛官は、防衛招集や災害招集などに応じて出頭し、自衛官として活動します。

なぜ予備自衛官が必要なのでしょうか

国家の緊急事態に当たっては、大きな防衛力が必要です。しかし、その防衛力を日ごろから保持することは効率的ではありません。このため、普段は、必要最小限の防衛力で対応し、いざという時に急速に人員を集めることができる予備の防衛力が必要となります。

予備自衛官等のキャリアパス

3つの制度

予備自衛官補制度とは

自衛官未経験者を予備自衛官補（一般・技能）として採用し、所要の教育訓練を経た後、予備自衛官として任用する制度です。予備自衛官としての資質を養うとともに、予備自衛官として必要な基礎的知識及び技能を修得するための教育訓練に参加します。

ポイント

• 予備自衛官補の期間中は、教育訓練に応じる義務のみを有します。防衛招集、国民保護等招集及び災害招集への応招義務はありません。
• 一般（駐屯地の警備要員や補給などの後方支援等の任務にあたる予備自衛官になるコース）と技能（医療従事者、語学要員等の専門分野における任務にあたる予備自衛官になるコース）があります。
• 教育訓練のすべてを修了すると、予備自衛官に任用され、階級（一般：２等陸士、技能：２等陸佐～３等陸曹）が指定されます。

処遇等

• 教育訓練招集手当
  日額： 8,800円
• 招集旅費・被服及び食事
  教育訓練参加のための往復旅費や食事が支給され、教育訓練招集期間中は必要な被服等を貸与いたします。
• 災害補償
  公務に起因する負傷、疾病、傷害又は死亡の場合の災害補償は、自衛官と同様に実施されます。

教育訓練

予備自衛官補の教育訓練は、一般は３年以内に５０日間（５日間の訓練を１０回）、技能は２年以内に１０日間（５日間の訓練を２回）の教育訓練を基本として行っています。令和3年度からは、予備自衛官補（一般）の教育訓練招集による移動および時間の効率化を図るため、インターネットサ－ビスを活用した教育訓練招集（eラーニング）を実施しております（A～J訓練のうちA訓練のみ）。

さらなる飛躍

予備自衛官に任用された後、所定の教育訓練を行い基本特技を修得することで、即応予備自衛官に任用されます。（一般のみ）

予備自衛官制度とは

予備自衛官は、普段はそれぞれの職業に従事しながら、招集訓練命令により出頭し、予備自衛官として必要な知識・技能を維持するために訓練に参加します。

有事の際に招集命令を受けた場合には、第一線の部隊が出動した後の駐屯地の警備や後方支援等の任務に就きます。

処遇等

• 予備自衛官手当
  月額：4，０００円
• 訓練招集手当
  日額：8，1００円
• 招集旅費・被服及び食事
  訓練参加のための往復旅費や食事が支給され、訓練招集期間中は必要な被服等を貸与いたします。
• 災害補償
  公務に起因する負傷、疾病、傷害又は死亡の場合の災害補償は、自衛官と同様に実施されます。

招集訓練

予備自衛官の招集訓練は、年間5日間の訓練を基本として行っています。

即応予備自衛官制度とは

即応予備自衛官は、防衛力の基本的な枠組みの一部として、普段はそれぞれの職業に従事しながら、招集訓練命令により出頭し、即応予備自衛官として必要な知識・技能を最低限確保するため、訓練に参加します。

有事の際に招集命令を受けた場合には、第一線部隊等の一員として、現職自衛官とともに任務に就きます。

処遇等

• 即応予備自衛官手当
  月額：１６，０００円
• 訓練招集手当
  日額：１４，２００円（２尉）～１０，４００円（１士） 各階級に応じて手当が支給されます。
• 勤続報奨金
  １任期：１２０，０００円 １任期（３年）を良好な成績で勤務した場合には、報奨金が支給されます。
• 招集旅費・被服及び食事
  訓練参加のための往復旅費や食事が支給され、訓練招集期間中は必要な被服等を貸与いたします。
• 災害補償
  公務に起因する負傷、疾病、傷害又は死亡の場合の災害補償は、自衛官と同様に実施されます。

招集訓練

即応予備自衛官の招集訓練は、年間３０日間（２日間～４日間程度の訓練を複数回）の訓練を基本として行っています。