(総務科)
【戦術支援部】(水陸両用戦支援科)(機雷戦支援科)(戦術海洋データ処理科)
【教育訓練部】(教育科)(訓練科)
水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊本部です。多くの司令部等が所在する船越地区に所在します。大きな訓練があると艦艇の作戦に必要な支援のため艦艇に乗組んだり、本部で徹夜したり、常に現場の部隊と共に仕事をしています。これらは主に「戦術支援部」が担当します。また、各種教育や、全国の機雷戦艦艇を中心に訓練指導を行うのが「教育訓練部」です。
(総務科)
(エアクッション艇教育科)
(訓練科)
呉水陸両用戦・機雷戦戦術支援分遣隊です。訓練科は本部の訓練科と同じく全国に展開し訓練指導を行います。エアクッション艇教育科は江田島市に所在し、クルーの育成や練度の維持に必要な教育を行っています。
青は「海」を、緑は「陸」を表し、中央で交差する矢印は「航路、進路、水際」を表しています。
中央下部には「伝統」をイメージし機雷を配置しています。
Commander's Greeting
この度、令和4年4月1日をもちまして水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊司令を拝命しました井窪です。皆様には平素から海上自衛隊の活動に対し多大なるご理解、ご声援を賜りまして厚く御礼申し上げます。
「水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊」は機雷戦に関する戦術支援、調査研究及び機雷艦艇に対する訓練指導に加え、水陸両用戦に関する戦術支援、調査研究及びLCAC(エアクッション艇)操縦士の育成・教育を主任務とした部隊です。
機雷戦部隊の歴史は古く、第2次世界大戦前から戦後においても途切れることなく活動を継続している唯一の部隊であり、米軍の「対日飢餓作戦」により日本周辺海域に設置された機雷の除去、更に朝鮮戦争における航路啓開、平成3年湾岸戦争終結後のペルシャ湾への部隊の派遣など、実任務に従事してきた歴史があります。
一方、昨今の我が国を取り巻く周辺情勢は一層厳しく、我が国の防衛政策も節目の時代にあり、掃海部隊の運用も、変化が求められております。
当隊では、水陸両用戦・機雷戦の戦術支援を担うべく、「本質の追求」の方針をもって、「部隊に必要なものは何か」の本質を追及し、支援にあたることにより、国民の皆さまのために尽力していく所存です。
当隊のホームページの訪問により、「水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊」の活動に対しまして、一層のご理解を頂けますとともに、LCAC操縦士等の希望者増加のきっかけにつながれば幸いです。
Commanding Officer's Greeting
本稿をご覧下さり、また、平素より深いご理解とご厚情を賜りどうもありがとうございます。
「呉水陸両用戦・機雷戦戦術支援分遣隊」は、「水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊」の下部組織として呉地区に所在し、機雷艦艇乗員に対する訓練指導、およびLCAC(エアクッション艇)操縦課程の教育を主な任務としています。
さて、昨年末(令和4年12月)、激動する国際情勢に鑑み、安保戦略3文書(「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」および「防衛力整備計画」)が閣議決定されました。今まさに防衛政策の歴史的転換点にあるといえるでしょう。
本防衛政策の要点の一つとして、「南西地域の防衛体制の強化」が挙げられており、当分遣隊も強く関心を持っています。なぜなら、南西地域近傍に所在する機雷艦艇に対する訓練指導する機会が相対的に多く、また、南西地域へ部隊を迅速に展開させるために用いられる「おおすみ」型輸送艦にLCACはなくてはならない兵力ですが、その教育を担任する唯一の部隊だからです。小規模な部隊ではありますが、我々が成し得ることを粛々と成し得て、精強な部隊の育成に尽力していく所存です。
先の安保戦略3文書を受け、今後大幅な防衛費増額が見込まれています。戦略が策定し、予算が付与された今、これまで以上に我々には重い責務が課せられていると言って良いでしょう。
人材を育成し、訓練指導通じて部隊の練度向上に寄与することが当分遣隊へ課せられた使命だと考えています。
今後とも引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
Command Master Chief Petty Officer's Greeting
水陸両用戦・機雷戦戦術支援隊、第二代先任伍長を拝命しました今満です。
令和4年7月1日に任を引き継ぎました。
当隊の任務は、「水陸両用戦」及び「機雷戦」に関する研究と、それに従事している部隊の練度維持及び後進の育成です。
隊司令の勤務方針「本質の追求」を礎とし、この誇り高い任務に従事する隊員の道先を照らし、一丸となり任務に邁進できる環境づくりに努めてまいります。
また、隊員とご家族のワークライフバランスについて、真摯に追求してきた前任の意思を受け継ぎ、男性も女性も子育てや介護について一人で悩みを抱えることのない仲間を支え合う隊風の育成はもとより、笑顔のあふれる職場を追及してまいります。
私達が、こうして任務を全うできますのも、国民の皆様や隊員ご家族のご理解とご協力があってのことと、心から感謝を申し上げますとともに、負託にこたえる覚悟を持って任務に一層邁進してまいります。
引き続き、皆様のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
両機戦術隊の行政文書管理、経理、補給など、様々な業務を担当し、隊の動きを支えています。
水陸両用戦支援科は、水陸両用作戦に係る支援、開発・調査研究、資料の収集作成及び分析等を行っています。
水陸両用作戦とは島嶼周辺に存在する敵の脅威から部隊を防護しつつ、輸送艦から水陸両用車、輸送ヘリコプター、ホバークラフト等を発進、上陸させる作戦です。
機雷戦を実施するにあたって、掃海艦艇や掃海母艦の実施する作戦の戦術支援、戦術開発及び装備品の能力向上等を行っています。
戦術海洋データ処理科は、各掃海艦艇が収集した海洋データ(水深データ・海底の画像・海底の底質・岩、魚礁、沈船などの沈底物情報等)を蓄積し解析・分析することで、機雷戦に関する海洋資料を作成し、掃海艦艇に対する支援業務を行っています。
また、オープンデータ(各省庁・民間企業等が開示している地理データ・海洋データ)を整理し、水陸両用戦で活用できる沿岸部の資料を作成しています。
教育科は、部隊改編に伴い新たに追加された部署であり、主な任務は、水陸両用戦及び機雷戦に携わる隊員へ、これらに関する所要の教育を行うことです。
従来のテキストやパソコンを使用した教官による教育のほか、eラーニングを活用した学習も取り入れています。また、今後は新たに就役する艦艇の装備武器に関する教育を行っていく予定です。
訓練科の任務は、水陸両用戦及び機雷戦を担当する艦艇に乗艦し、各種部署訓練の指導を行うことです。
掃海艦艇だけでも現在20隻以上就役しており、年間200日以上訓練指導を行っています。
訓練指導を行うには、それなりの知識と経験、技量が必要であるため、訓練科に配属される隊員は、ベテランの指導熱心な隊員が多いのが特徴です。
呉両機戦分の行政文書管理、経理、補給など、様々な業務を担当し、訓練科、エアクッション艇教育科の働きを支えています。
エアクッション艇(通称LCAC)の操縦に精通したオペレーターである教官と、LCACの操縦シュミレーターであるLCAC訓練装置の運用及び保守整備を行う整備員で構成されています。
任務は、LCACのクルーの養成や最前線でLCACを運用する現役のクルーの訓練指導等です。
この風光明媚な飛渡瀬から毎年3チームのLCACクルーが部隊に巣立っています。
本部の訓練科と同様に、ベテランの指導官が訓練指導を行っています。全国各地の対象艦艇に行くため、呉を不在にする日も多いのが特徴です。