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第II部 わが国の安全保障・防衛政策

第2節 防衛関係費

1 防衛関係費の概要

防衛関係費には、防衛力整備や自衛隊の維持運営のための経費のほか、基地周辺対策などに必要な経費が含まれている。

令和3(2021)年度の防衛関係費1は、前年度と比べて547億円増額の5兆1,235億円であり、9年連続で増加している。なお、SACO(Special Action Committee on Okinawa)(沖縄に関する特別行動委員会)関係経費、米軍再編関係経費のうち地元負担軽減分及び防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策にかかる経費などを含めると、前年度と比べて289億円増額の5兆3,422億円である。

また、令和2(2020)年度第1次補正予算には、自衛隊病院における感染者の受入れなどに対応するため、医療用器材などを整備するための経費など、121億円を計上した。令和2(2020)年度第2次補正予算には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大への対応にかかる経費として、63億円を計上した。令和2(2020)年度第3次補正予算には、各種災害への対処能力の強化やインフラ基盤の強化、安定的な運用態勢の確保などにかかる経費として、3,867億円を計上した。

参照図表II-4-2-1(防衛関係費(当初予算)の令和2(2020)年度と令和3(2021)年度の比較)
図表II-4-2-2(過去15年間の防衛関係費(当初予算)の推移)

図表II-4-2-1 防衛関係費(当初予算)の令和2(2020)年度と令和3(2021)年度の比較

図表II-4-2-2 過去15年間の防衛関係費(当初予算)の推移

1 令和3(2021)年度防衛関係費には、内閣官房及びデジタル庁(仮称)へ振り替える経費を含む。