Contents

コラム

防衛白書トップ > コラム > <VOICE>令和3年度インド太平洋方面派遣(INDO-PACIFIC DEPLOYMENT 2021:IPD21)護衛艦部隊指揮官の声

<VOICE>令和3年度インド太平洋方面派遣(INDO-PACIFIC DEPLOYMENT 2021:IPD21)護衛艦部隊指揮官の声

第3護衛隊群司令部(京都府舞鶴市)
群司令 海将補  池内 出(いけうち いずる)

私は、IPD21護衛艦部隊指揮官として、護衛艦「かが」、「むらさめ」、「しらぬい」の3艦をもって、2021年8月から11月までの約3か月にわたり、西太平洋からインド西方に至る広大な海域で活動し、計14か国と延べ21回にわたる共同・親善訓練を実施しました。

IPD21は、「『自由で開かれたインド太平洋』の実現に資するべく、インド太平洋地域の各国や欧州各国の海軍などとの共同訓練を実施し、海上自衛隊の戦術技量の向上及び各国海軍などとの連携の強化を図り、地域の平和と安定への寄与を図るとともに、各国との相互理解の増進及び信頼関係の強化を図ること」を目的とした活動であり、今回で5回目を数えます。

IPD21では、米海軍をはじめ、アジア太平洋地域にはじめて展開した英空母クイーンエリザベスを旗艦とする艦隊など欧州各国海軍などとの共同訓練のほか、IPD部隊として初めてパラオ、バヌアツといった太平洋島嶼国との親善訓練も実施しました。乗員一人ひとりが本派遣の重要性を理解し、様々な工夫をしつつ臨んだ結果、無事に任務を完遂できました。本派遣を通じてインド太平洋地域の平和と安定へ寄与できたことを誇りに思っています。

各国海軍との訓練状況

各国海軍との訓練状況

部隊を指揮する筆者

部隊を指揮する筆者