MAMOR(マモル)2026年2月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

  • タレント:大久保 桜子
  • カメラマン:鈴木 教雄
    プロフィール
  • ロケ地:自衛隊中央病院

特集

自衛隊・血液ミッション最前線

Military Report

防大生、棒を倒せ! 棒を引け!

編集後記

担当編集長 高久 裕

今月号の取材で、近年は世界の戦傷医療の分野で、血液が重要視されていることを知りました。ロシアの侵攻が始まる前、緊張の度合いが高まっていたウクライナでは、献血に協力する人が激増したそうです。自衛隊も、最前線で負傷した隊員の命を守るために、輸血用血液製造の研究を進めているとのこと。血液は、国防に直結しているのです。そこで、自分もさっそく献血ルームへ行ったところ、もう年齢的に、献血ができないといわれショック! 毎年、健康のために人間ドックを受けますが、その際、採血をします。せめて、その血液を治療に使えないのでしょうか?

特集

自衛隊・血液ミッション最前線

ライター 臼井総理

今号の表紙を見て「自衛隊と血液?」と首をかしげた方も多いのではないでしょうか。記事中でもふれたとおり、防衛省・自衛隊では有事への備えとして、近年自前で血液製剤を製造・備蓄する方針を取り、現在も供給体制の構築に向けてためさまざまな試験を重ねています。皆さんもご承知の通り、外傷などで血液が失われることは、命に直結します。血液を知り、血液製剤を作って備えることは、隊員の活動を支え、ひいてはわが国の国防にもつながっていきます。

私自身、今回の特集では、奄美大島への模擬血液投下、那覇での傷病者受け入れ訓練、さらには日本赤十字社の血液センター見学や人工血液に関するインタビューまで、多くの現場を取材することができました。よく知らなかった“血液”のリアルに少し近づけた気がして、とても有意義でした。特に、那覇病院での訓練は、実感を伴う厳しいもので、いわゆる「訓練のための訓練」ではなくなっていることを肌で感じました。

最後に、取材にご協力いただいた皆さまにあらためて御礼申し上げます。また、事情により現地取材が叶わなかった大島病院の大木先生には、いずれ何かの形で奄美大島に伺い、直接お話をうかがえたら――という心残りも。そんな思いを抱えつつ、筆ならぬノートPCの電源を落とします。いい特集に仕上がっています。皆さん、じっくり読んでくださいね。

Military Report

防大生、棒を倒せ! 棒を引け!

ライター 古里 学

今回は防衛大学校名物の「棒倒し」競技を取材しました(「棒引き」も新たな名物になりつつあります)。実は私は幼少期を広島県江田島市で過ごしており、子どもの頃にこの目で海上自衛隊の術科学校生徒による棒倒しを観戦したことがあります。今の防大生はフェイスガードやノーズガードを着用し安全を期していますが、当時の学生はまったくの徒手空拳。集団でボクシングか相撲をやっているみたいで、その激しさに子ども心に恐怖さえ覚えました。

棒倒しの起源は、かつて江田島にあった旧海軍兵学校といわれており、毎週土曜日の午後に競技が行われていたそうです。戦後も一時期は一般高校の運動会などでも行われていましたが、その後術科学校ですらやらなくなり、今では防大ワン・アンド・オンリーの絶滅危惧スポーツになっています。

そんなわけで知り合いの若い女性編集者に、「知らないでしょうけど、今度防大の棒倒しっていう競技を取材することになったんですよ」と話したら、意外にも「私も何度も見に行ったことがありますよ」との返事。詳しく聞いてみると、学生時代に付き合っていた彼氏が防大生で、応援をしに何度も横須賀に行ったそうです。「うちの両親は彼のことを、今どきの若者にしては礼儀正しいといって気に入っていたみたいですけどね」てなことで、その後どうなったかという野暮な質問はしませんでした。

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