MAMOR(マモル)2026年2月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

  • タレント:菊池 柚花
  • カメラマン:鈴木 教雄
    プロフィール
  • ロケ地:練馬駐屯地

特集

国防は眠らない 自衛隊「ドキュメント16時間」

Military Report

自衛隊、われらの7日間戦闘

編集後記

担当編集長 高久 裕

永禄3年、桶狭間において今川軍が織田方へ攻撃を開始したのは午前3時ごろと伝えられています。第2次世界大戦の始まりとされるドイツ軍によるポーランド侵攻の開始時刻は午前4時ごろでした。湾岸戦争につながるイラク共和国防衛隊によるクウェート侵攻が開始されたのは午前2時ごろです。古今東西、他国を侵略する軍隊は、夜間に作戦を開始する例が多くみられます。ということは国を守るためには夜も眠ってはいられないのです。いつ何時起きるか分からない災害にも備えなくてはなりません。今号のマモルでは、1日24時間・1年365日、国防の任に就く自衛隊の部隊を紹介しています。また、取材スタッフが東京・練馬駐屯地に、夕刻から翌朝まで滞在して記録した「ドキュメント16時間」をレポートしています。本号の発売時期には、年の瀬も押し迫ってきています。2025年12月31日23:30。あなたは、どう過ごす予定ですか? 自衛隊は、その時も、私たちを守ってくれているのです。

特集

国防は眠らない 自衛隊「ドキュメント16時間」

ライター 古里 学

たとえ屈強な自衛隊員とはいえ、眠気には勝てません。また意志の力だけでコントロールするといっても、生理的な限界はあります。じゃあどうやって夜間勤務に臨んでいるのか、個人的な興味もあっていろいろ皆さんにうかがってみたのですが、答えは千差万別、コーヒーやカフェイン飲料を飲むとか、体操したり顔を洗ったり、平たく言えば受験生をはじめ誰もがやっていることを自衛隊員もやっているということなんですね。その中で、短い仮眠中に質の良い睡眠をとることが大切だというお話は、なるほどと思いました。

じゃあ、どうやって睡眠の質を向上させるのか。取材の中で「米軍式睡眠導入法」という言葉が出て来ました。これは、たとえ戦場でも2分で熟睡できるよう米軍で開発されたメソッドで、横たわってまず眉間、目、口と顔の筋肉を緩め、段階的に肩、腕、胸、腹、足と、布団に沈み込んでいく感じで力を抜いていき、最後に頭の中で静かな湖畔に浮かんだカヌーに寝転んでいるとか、真っ暗な部屋でハンモックに横たわっているなど、リラックスしたイメージを思い浮かべるとあら不思議、周囲の喧騒をよそにあっという間にぐっすりと眠れるというものです。

ただし、これをいきなりやってもまずうまくはいかないそうで、繰り返し練習することで眠りのコツが身に着くそうです。ネットの記事によると、米軍では6週間の訓練で96%の軍人が2分以内に寝落ちしたとか。やっぱり何事も訓練が大切なんですね。

Military Report

自衛隊、われらの7日間戦闘

ライター 魚本 拓

今月号の「ミリレポ」では、東富士演習場で行われた「第10師団訓練検閲」と呼ばれる大規模演習に密着しています。陸自の第10師団長が隷下部隊の練度を評価するために実施されるこの演習では、陸自の2つの普通科連隊が防御側と攻撃側に分かれ、7日間にもおよぶ実戦さながらの模擬戦闘を行います。誌面では、陣地の構築からはじまる防御側の行動をメインに展開。対する敵は、まず偵察部隊が防御側の陣地の場所を割り出し、その情報を基に攻撃を仕掛けるわけですが、断続的に雨が降るなかでのこの両者の奮闘がどう進行したのか、はたして防御側は陣地を守り切ることができるのか――その結末については、ぜひ誌面にてご確認いただきたいと思います。

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