MAMOR(マモル)2024年12月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

  • タレント:西村 和彦
  • カメラマン:鈴木 教雄
    プロフィール
  • ロケ地:市ヶ谷 防衛省

特集

軍事階級を知ってアニメ・映画をより楽しもう!
軍事階級を知れば自衛隊がよりよく分かる!

Military Report

他国との防衛協力の架け橋となれ
国情まで熟慮する自衛隊の通訳

編集後記

担当編集長 高久 裕

映画や小説などの登場人物が軍人で、「大佐」や「軍曹」などの階級が付いている場合、軍事に詳しくない方は、どちらが上級なのか分からず、描かれているドラマを十分に楽しめていないかもしれません。たとえば、映画『トップガン』で同期だったマーヴェリック(トム・クルーズ)とアイスマン(ヴァル・キルマー)は、第2作『トップガン・マーヴェリック』では、大佐と大将と、大きく階級差が開いています。そこから生まれる人間ドラマは、見る者に深い感動を与えています。今月号では、その軍事階級について特集しました。エンターテインメント作品に出てくる階級の紹介、世界の軍事階級の歴史、呼び方、自衛隊の階級の説明など、これを読んで、あなたも「マモル大将」を目指してください!

特集

軍事階級を知ってアニメ・映画をより楽しもう!
軍事階級を知れば自衛隊がよりよく分かる!

ライター 古里 学

今回の階級特集、いかがでしたか?

階級のもっとも重要な要素の一つに上意下達、基本的に上の命令に下は従うということが挙げられます。有能な上司、上官の下、部下が機能的に稼働することで大きな成果を上げるというのは、軍隊でもビジネスでも変わりはありません。ただそれではドラマとしては面白くないということで、エンタメ作品ではしばしばアホな上官のムチャぶりに振り回される部下の悲哀が描かれて、読者や視聴者の共感を呼ぶことが多いようです。

中にはヘンリー・キング監督の映画『頭上の敵機』のように、部隊を立て直そうと奮闘する優れた将校とそれに応えようとする部下たちの活躍が、最後に悲劇を招くという物語もあります。この作品はマネジメントのテキストとしてもしばしば紹介されることもありますが、CGがなかった1949年の製作で、冒頭でいきなり本物のB-17爆撃機を胴体着陸させるシーンが出てきて、初めて見たときにはびっくりしました。ちなみに原題の『TWELVE O’CLOCK HIGH』とは爆撃機は真上からの攻撃が弱点だったことからついたタイトルで、作品の舞台となった第2次世界大戦初期は、爆撃機は戦闘機の支援なしで出撃していたそうです。

他にも紹介したいエンタメ作品はもっとたくさんあったのですが、誌面の都合上泣く泣くカットせざるを得ませんでした。機会があったら第2弾をやりたいですね。

Military Report

他国との防衛協力の架け橋となれ
国情まで熟慮する自衛隊の通訳

ライター 臼井総理

近年、国際的な舞台での活躍がますます目立つ自衛隊。その中にあって、言葉の壁を乗り越える「通訳」が注目されています。実は、私臼井も学生時代、語学を専門にしていました。……学校は中退しましたが。そんな、世界に羽ばたこうとして飛び立てなかった身には、語学力を武器に日本と世界の平和のために活動する防衛省・自衛隊の通訳者の皆さんがとても輝いて見えました、まぶしすぎて後光がさすほどに。

令和の今、「外国語力」が必須といわれる時代になりました。特に、将来のある若者たちにとっては言うまでもないでしょう。たとえAI、ITがどれだけ進んでも、人と人とを繋ぐのは、人の心であり、人が発する生の言葉であると私は思います。身につけた「ことば」の力を活かし、日本、そして世界のために働きたいという若い方にとって、防衛省・自衛隊もひとつの有力な選択肢になってほしい、そんなことも考えながら記事を制作しました。ぜひ、ご一読ください。

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