MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。
国防を支える食の秘密に迫る
「隊員食堂」の調理場に潜入!
これがないと陸・海・空全ての自衛隊機は飛べない
空の地図をつくる精鋭たち
一度に1400人分の食事を作るキッチンを想像できますか? 海面下数百メートルの海中で、音を立てずに密かに料理をするキッチンは? 自衛隊には、さまざまな環境下に隊員食堂があり、そこの調理場では、日々、隊員たちの体力と気力を生み出す料理が作り出されています。今号では、数ある隊員食堂の調理場から、特徴的な10カ所を選び、紹介しています。一般人の目に触れることのない“戦場”で奮闘する調理員たちの活躍とともに、ご覧ください。
国防を支える食の秘密に迫る
「隊員食堂」の調理場に潜入!
取材した給養員の皆さんにおススメの料理をうかがったところ、圧倒的に多数を占めたのがカレーライスでした。ラーメンと同じくカレーは、もともと海外からの伝来したメニューだったにもかかわらず、今や日本の国民食といっても過言ではない、食の絶対王者の地位を占めています。記録に残っているところでは、明治4(1871)年に物理学者の山川健次郎がアメリカ行きの船で食べたものが日本人最初のカレー食らしいのですが、その2年後には早くも陸軍幼年学校の土曜のランチにカレーが提供されています。インドを植民地としていたイギリスにカレーが伝わり、イギリス式兵式とともにカレーも導入したというのが、日本の軍隊でカレーが食べられるようになった理由のようです。もっともイギリスの支配地域だったベンガル地方で米が主食だったことも大きな要因で、これが北インド地方のようにナンやチャパティで食べるスタイルだったら、カレーは日本軍や今の自衛隊にここまで根付いていなかったかもしれません。栄養豊富で簡単にかつ大量に作ることができ、「カツカレー」や「カレーうどん」のように工夫次第でいろんなアレンジができるなど、カレーは給養員の皆さんにとっても腕の振るいようがある一品なのでしょう。私も取材で訪れた基地や駐屯地で食事をするとき、カレーを注文することが多いのですが、これまで外れたことはありません。
これがないと陸・海・空全ての自衛隊機は飛べない
空の地図をつくる精鋭たち
「空の道」というと何やら詩的な印象を受けますが、地上に道路があるように、海上に航路があるように、空にも航空機が航行する空の道=航空路があることはいうまでもありません。今回のミリレポでは、そんな空の道の地図=航空図を作成したり、主に飛行場周辺の交通情報の発信をしたりする航空自衛隊の部隊を紹介しています。その名は飛行情報隊。空自のみならず、航空機を運用する陸自と海自の航空部隊への情報発信をも行う自衛隊で唯一の部隊です。年に6種類の航空図などを編集発行し、時々刻々と変化する航空機のフライトに関わる航空路と飛行場周辺の状況を告知するというその任務は、安心安全な航空機の運行に直結するだけに、責任重大です。自衛隊のなかでも認知度がそれほど高くないユニークなこの部隊について掘り下げていますので、航空関連の情報に興味がおありの方はもちろん、自衛隊に関心のある多くの方に本誌をお手にとっていただければ幸いです。
国防を支える食の秘密に迫る
「隊員食堂」の調理場に潜入!
これがないと陸・海・空全ての自衛隊機は飛べない
空の地図をつくる精鋭たち
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