MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。
自衛隊射撃訓練の標的にロック・オン!
自衛隊が災害派遣活動で被災者を救う!
能登半島地震・統合任務部隊31日間の記録
能登半島地震への自衛隊の対応について、巷間よりさまざまな意見が聞こえてきます。そこでマモルでは、発災後に自衛隊がどのような活動を行ったのか、1月1日の地震発生直後から、翌日に編成された統合任務部隊が解散されるまでの32日間における、自衛隊の活動内容と参加部隊を、今号の誌面に記録しました。リアルな状況を伝えるために派遣隊員のコメントも収録しました。被災地では、現在(3月21日)も現地の部隊を中心とした自衛隊が被災者の支援活動を実施しています。いつ巨大地震が来てもおかしくないといわれる日本、防災意識を高めるためにも、危機に際して、私たち国民を守る自衛隊の活動の事実を、しっかりと記憶に留めておきたいと思います。
自衛隊射撃訓練の標的にロック・オン!
編集部から標的を特集すると聞いて思い出したのが、むかし巣鴨の三百人劇場で観た旧ソ連の映画『鬼戦車T-34』でした。第二次世界大戦時に、ドイツ軍の捕虜となった連合軍兵士たちが、射撃訓練の標的のためにソ連の主力戦車だったT-34に乗せられるのですが、一台だけ訓練場から脱出するという物語です。1965年の映画で、元の話は実話だったそうです。「鬼戦車」という邦題がなんとなく今風ですが、原題は『ヒバリ』なのだそうで、なかなか含蓄のあるタイトルだなと思っています。2019年には同工異曲のロシア映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』が公開され、そのリアルな映像と音響効果がけっこう話題になりました。
調べていると、第一次世界大戦当時から「ダミー戦車」という訓練用の戦車が各国で作られており、最初は木製に布張りだったものが、ジープのうえに搭載した自走式となり、現代では赤外線感知装置をチェックするため発熱装置もついているというのですから、本文にあるように装備品の進化が標的の進化を促すを実地で行っているわけですね。今後ドローンをはじめ装備品の無人化が進み、その標的も当然無人なので、自律式無人装備品vs自律式無人標的で開発が進んでいくことになり、AIどうしの対決の構図といっても過言ではないですけれど、まさか装備品と標的がタッグを組むことはないですよね。
自衛隊が災害派遣活動で被災者を救う!
能登半島地震・統合任務部隊31日間の記録
2024年の元日、石川県で能登半島地震が発生しました。同日、石川県知事からの災害派遣要請を受けた自衛隊は統合任務部隊(JTF)を編成し、被災者の捜索や救助、派遣部隊や支援物資の輸送、給水や給食、入浴などの生活支援、また医療支援といった活動を順次、開始しています。今月号の特集は、当初の予定を変更し、上記のようなこの大震災への自衛隊の対応について、いち早くご報告することにしました。発災当日からの自衛隊の1ヶ月間の活動記録や、投入された部隊・装備品、災害派遣に参加した隊員たちの生の声などが掲載されています。被災地の被害は甚大で、今もなお、復旧もままならない状況のなか、自衛隊の災害派遣活動は生活支援を中心に進行中です(2024年3月10日現在)。
自衛隊射撃訓練の標的にロック・オン!
自衛隊が災害派遣活動で被災者を救う!
能登半島地震・統合任務部隊31日間の記録
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