MAMOR(マモル)2024年1月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

  • タレント:志田 音々
  • カメラマン:鈴木 教雄
    プロフィール
  • ロケ地:防衛省(市ヶ谷)

特集

緊急対談!「私たちは日本をどう守ればいいのか?」

編集後記

編集長 高久 裕

世界中で戦争や紛争が勃発し、わが国周辺も非常に不安定な状況で迎える2024年。マモル1月号は、日本が平和と安全を守るためにどうすればいいか、を分かりやすくお伝えするために、Z世代の代表、タレント・俳優の志田音々さんと、陸・海・空各自衛隊を一体的に運用する吉田圭秀統合幕僚長に対談していただきました。また、16年に掲載した平和安全法制についての解説を、今こそ知っておくべきだと再構成したダイジェスト版を紹介しています。恒例の「自衛隊検定試験2024」も掲載していますので、あなたの“防衛力”を試してみてください!

特集

緊急対談!「私たちは日本をどう守ればいいのか?」

ライター 古里 学

吉田統幕長と志田音々さんとの対談で、統幕長からZ世代に刺さる国防とは何かという質問が出たとき、自衛隊員ももはやZ世代が中心となっているのかと、ちょっと感慨深いものがありました。いわゆる「Z世代」は1996年(または97年)から2012年生まれで、年齢でいうと11歳から27歳くらい。今の若者の代表といえるでしょう。世界的にスマホやインターネットのネイティブ世代ですが、日本だけの特性としては阪神淡路大震災(1995年)と東日本大震災(2011年)の間に生まれたということが挙げられます。

環境意識が高いとか、タイパ重視だとかいろいろいわれていますが、いちばんの特徴は日本のZ世代の総人口が約1,750万人しかいないということ。65歳以上の高齢者は約3,600万人、80歳以上でも約1,260万人もいるのに比べ、いかにZ世代が少ないかが分かります。どの産業でも人手不足が深刻な悩みとなっており、その解決策としてDXの導入がいわれています。他の業種にくらべ仕事内容、任務の属人性が高いと思われる自衛隊においても、それは例外ではないでしょう。となると、あらゆる産業間で数少ないZ世代からのIT人材の獲得競争が熾烈さを増している中、自衛隊もそれに否応なく対応せざるを得ないでしょう。いや大変だよ、これは。アルフォンソ・キュアロン監督の映画『トゥモロー・ワールド』では人類が生殖能力を失った後の世界が描かれていたけど、あながち荒唐無稽な話じゃなくなってきた感があります。

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