MAMOR(マモル)2023年5月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

特集

国防に舞い上がれ!自衛隊航空学生

Military Report

最上のステルス性と多機能性を誇る
超・新世代護衛艦『もがみ』発進!
海上自衛隊FFM“MOGAMI”Class

編集後記

編集長 高久 裕

今月号のミリタリーレポートでは、新世代護衛艦『もがみ』を特集しています。ステルス性を追求したフラットなフォルムは、一目見てこれまでの護衛艦との違いを実感します。このデザインについて自衛艦ファンの間では、「未来的でカッコイイ!」、「護衛艦らしくない」と評価が分かれているようです。私の周りでは年齢が高いほど後者の意見が多い印象ですが、その理由を私は、松本零士メーターで育った世代だからでは? と勝手に推測しています。西暦2199年という遠い未来ですら宇宙に飛び出す「ヤマト」は旧タイプの軍艦のようなフォルムです。「戦う艦はこうでなくては!」というロマンなのかもしれません。♪地球を救う使命を帯びて戦う男燃えるロマン~。松本先生のご冥福をお祈りします。

特集

国防に舞い上がれ!自衛隊航空学生

ライター 臼井総理

部活でも仕事でも「先輩」はありがたい存在だ。自分たちよりも一歩先を歩みながら、ときには厳しく、ときには優しく教え導いてくれる。今回の取材中、航空学生ならではの「先輩・後輩の絆」を垣間見られる出来事があった。

それは1年生が初めての徒歩行進訓練に出ている間のこと。後輩たちの居室を大きなビニール袋を下げ、こそこそ動き回る2年生たちの姿があった。

「何をしているんですか?」と聞くと「訓練お疲れさま、という意味でお菓子を差し入れするんですよ」と。堂々と渡すのではなく、居室に隠しておいて驚かせるのだという。そして、各自の好みも把握済み。「A学生はチョコレートが好きなのでこれを。B学生はこの味のポテトチップスが好きなので……」などと教えてくれた。なお、この先輩からの差し入れは代々受け継がれているイベントなのだとか。

自衛隊の中でも、航空学生時代の先輩・後輩関係は特に一生ものになると聞いたことがあるが、そうした「絆」が育まれているシーンを目にしたような感じがして、少しほっこりした気分になったのだった。

カメラマン 伊藤 悠平

昨年に続き今年もMAMORでの撮影をさせて頂くことが出来ました。今回は航空自衛隊の中でも航空学生ということで貴重な撮影をさせて頂きました。

航空学生の皆さんは凄まじい倍率の中から選ばれた精鋭なので、ピリピリとした雰囲気なのでは?と思っていましたが、制服や迷彩服を着ていなければ普通の学生と変わりなく休み時間には談笑する姿もありました。普通の学校と異なる点は、一人の先輩が一人の後輩の面倒を見るという伝統があるそうで、上下関係の雰囲気が凄く良かったことに感動しました。

居室内には私物はほぼなく、勉強に集中できる環境があり、起床から消灯までほぼ自由時間がない生活だそうですが、パイロットになるというそれぞれの目標に向かって邁進する姿は素敵でした。

今回撮影させて頂いた学生達が将来大空を羽ばたいた時に機会があれば、カメラマンとしては是非その姿も撮影してみたいと思いました。

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Military Report

最上のステルス性と多機能性を誇る
超・新世代護衛艦『もがみ』発進!
海上自衛隊FFM“MOGAMI”Class

ライター 古里 学

そのユニークな船体を目の当たりにした今回のFFM「もがみ」取材。いろいろ驚くことが多かったのですが、個人的にもっとも印象的だったのが、前甲板にポツンと搭載されていた62口径5インチ砲でした。大砲がこれしか、ない。

子どもの頃、太平洋戦争中に撃沈された旧海軍の戦艦陸奥が海底から引き揚げられ、その主砲の横で写真を撮ったのですが、からだがすっぽり入りそうな巨大な口径にびっくりしたものです。時代は変わり、いまや艦艇どうしが大砲をドッカンドッカン射ち合うというノーガードで殴り合いをするような戦法は時代遅れとなって、それにともなって、射つだけで船が横揺れするようなバカでかい主砲は無用な長物になってしまったのでしょう。

とはいえ、多くの人が戦う艦艇=デカい大砲×たくさん、というイメージを持っています。古くは『宇宙戦艦ヤマト』、最近では『シン・エヴァンゲイリオン劇場版』の冒頭でパリの上空を飛んでいる戦艦も昔のまんま、大艦巨砲主義のビジュアルで描かれていました。宇宙空間をワープするには、長くて重くてぶっとい主砲がたくさんあっても邪魔になりこそすれ、戦力にはならないはず。海上自衛隊のイノベーションがクリエーターのイマジネーションを上回っているということなのでしょうか。

カメラマン 村上 淳

FFMと呼ばれる最新の護衛艦「もがみ」を取材させていただきました。昨年の国際観艦式で初めて見た時から、これまで見てきた護衛艦とは全く違うその姿に興味を持っていました。

桟橋から間近で見る「もがみ」は側面が艦橋の高さまで一面巨大な壁のような外装に覆われ、フラットな甲板や「ユニコーンアンテナ」と呼ばれる不思議な形のアンテナなど、以前のものとは全く違うビジュアルに驚きの連続でした。さらに独立した女性隊員専用の区画や実際には見られませんでしたが360°ディスプレイの円形のCICなど、新しい時代が来たなという印象を持ちました。

ステルス性を有し、ヘリを搭載し、掃海機能までもあるフリゲート艦で、省人化まで図られているという最新鋭の護衛艦の詳細を、ぜひ誌面でお楽しみください。

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