MAMOR(マモル)2023年1月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

特集

ぐっさんと一緒に考えよう!
自衛隊には陸・海・空があるの知ってた?
何が違うんだろう?

教えて、稲葉義泰先生!
戦争にはルールがあるのですか?

日本の平和を脅かす“世界の今”を反映!
自衛隊検定試験2023 

編集後記

編集長 高久 裕

マモル編集部には、陸・海・空各自衛官がいます。編集会議などしていると、例えば問題点の解決法などに違いがあって、なかなか興味深いです。ある識者が言うに、それは進軍速度の違いから生まれる、のだそうです。徒歩で前進する陸自、船で航行する海自、飛行機の空自……。なるほどと思い当たることも。そんな3軍種について知ることから、自衛隊に興味を持ってもらおうというのが、今月号の特集です。毎年恒例の「自衛隊検定試験」もありますので、自衛隊、わが国の国防について、どこまで知っているか、試してみてはいかがでしょう。

特集

ぐっさんと一緒に考えよう!
自衛隊には陸・海・空があるの知ってた?
何が違うんだろう?

ライター 臼井総理

自衛隊には、陸・海・空の3つがある。これは自衛隊ファンならずとも、当たり前過ぎる“事実”。でも、あらためて3自衛隊の違いは何だろう?と考えてみると、意外にスッキリと説明はできないもの。「空を飛ぶから航空自衛隊なんでしょ?」と考えても、陸にも海にも航空機はありますし、海にも空にも陸上で働く人はたくさんいますよね。というように、陸・海・空、それぞれの自衛隊の「違い」をいろいろな角度からまとめたのが今回の特集。私自身「難しいことをわかりやすく」を信条に長い間ライター活動をしてきましたが、そんな私でも、とてもたくさんの再発見ができたお仕事でした。読者の皆さんも、知っているようで知らない「陸海空の違い」を見つけてみてください。あと、ぐっさんこと山口智充さんは、男の私からみてもやっぱり格好よかったです!

カメラマン 村上 淳

これまでMAMORでたくさんの取材をさせていただきましたが、最初は本当に陸は戦車、空は戦闘機、海は軍艦くらいの知識しかありませんでした。そこから時間が経ち多少の知識は付きましたが、自衛隊はまだまだ奥が深いなといつも思います。

今回の特集では陸・海・空それぞれの特徴や将来の話、ぐっさんとの座談会など、自衛隊初心者でも分かり易く説明しているので是非誌面をお楽しみください。

教えて、稲葉義泰先生!
戦争にはルールがあるのですか?

ライター 古里 学

ロシアによるウクライナ侵略は国際法違反だということは、今回の記事を読んでいただければ明らかでしょう。最近ロシアはさかんにウクライナのインフラ施設を攻撃していますが、軍事目標以外や非戦闘員を攻撃目標とすることも国際法上許されません。しかしロシア国営放送でもインフラ施設攻撃を報道していますから、それだけなりふり構っていられない状態にあるのかもしれません。

ボクシングファンの私としては、開戦当時、3階級を制覇したワシル・ロマチェンコやヘビー級統一チャンピオンのオレクザンダー・ウシクがウクライナ義勇軍に参加したのはショックでした。幸いなことに二人とも、その後無傷でリングに復帰しています。またニュースによく登場しているキーウ市長のビタリ・クリチコは、かつて弟のウラジミールとともにヘビー級4団体を制覇した名王者です。そのクリチコ一族の多くは、旧ソ連時代に「ホロドモール」と呼ばれる飢饉により餓死したそうです。

そういえばドイツ人唯一のヘビー級王者マックス・シュメリングは、ナチスから再三の入党の誘いを断り、またユダヤ人だったマネージャーを替えることもしませんでしたが、空軍で負傷したのちは捕虜収容所の看守になり、戦後ボクサーを引退しました。

彼らの戦いの場が戦場ではなくリング上になる日が一刻も早く来ることを祈ってやみません。

MAMOR(マモル)のご購読について