国際原子力機関(IAEA)への職員派遣

 防衛省は、IAEAが実施する軍備管理・軍縮分野における取組に関する協力は、原子力安全の観点から重要であるとの認識から、平成23年6月から平成24年6月までの間、山本哲生(やまもと・てつお)2等陸佐をIAEA本部(オーストリア・ウィーン)に派遣しました。

 山本2等陸佐は、防衛医科大学校を卒業し、放射線医学総合研究所、部隊医学実験隊勤務などを通じ、放射線被ばく医療に関する訓練・経験及び実務経験があり、また、福島第一原子力発電所事故対応として、現地で診療・被ばく検査等を実施したことが認められたことから、今回の派遣に至りました。

 なお、IAEAへの防衛省職員の派遣は今回が初めてであり、福島第一原子力発電所事故で貴重な経験をした医官をIAEAに派遣し、国際社会の知見を学ばせ、また、事故から得た経験を国際社会に還元できたと考えています。

フランスの放射線医学に関する研究所(IRSN)を訪問した際の山本2等陸佐(右から2番目)