中国遺棄化学兵器の発掘・回収事業

 我が国は、化学兵器禁止条約(CWC)に基づいて、中国における遺棄化学兵器を廃棄処理するため、政府全体で取り組んでいます。
遺棄化学兵器は、中国北部の黒龍江省から南部の広東省までの広範囲で確認されています。現在、同国内最多、日本独自で遺棄化学兵器の埋設数を十数万発と推定しているハルバ嶺(吉林省)をはじめ、各地において発掘・回収・処理事業が進められています。

 防衛省・自衛隊は、平成12年以降、計19回(令和3年末現在。直近は令和元年実施)の発掘・回収事業に、化学・弾薬を専門とする陸上自衛官を派遣しています。現地において、埋没している砲弾等の発掘・回収、掘り出された砲弾等の鑑定など、化学・弾薬の各分野における知見の提供や技術支援を行い、内閣府遺棄化学兵器処理担当室と協力しながら、本事業の推進に向けて取り組んでいます。

 加えて、同事業を担当する内閣府遺棄化学兵器処理担当室に、化学・弾薬を専門とする陸上自衛官を含む職員を出向させて、知見の提供や技術支援などの協力を行っています(令和3年末現在14名)。