能力構築支援

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能力構築支援とは

1. 能力構築支援とは

 能力構築支援とは、平素から継続的に安全保障・防衛関連分野における人材育成や技術支援などを行い、支援対象国自身の能力を向上させることにより、地域の安定を積極的・能動的に創出し、グローバルな安全保障環境を改善するための取組です。
 防衛省・自衛隊による能力構築支援事業は、インド太平洋地域を中心に、16か国・1機関に対し、人道支援・災害救援、PKO、海洋安全保障等の分野で行ってきています。

2. 国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画との関係

 令和4年12月に閣議決定された国家安全保障戦略国家防衛戦略防衛力整備計画では、能力構築支援の戦略的活用、一層の強化、支援対象地域の拡充等が掲げられています。

3. 能力構築支援の概要

(1) 意義・目的

 防衛省・自衛隊は、特にインド太平洋地域の各国などと能力構築支援事業を実施することにより、相手国軍隊などが国際の平和及び地域の安定のための役割を適切に果たすことを促進し、わが国にとって望ましい安全保障環境を創出することとしています。このような活動には、

  • 相手国との二国間関係の強化が図られる
  • 米国やオーストラリアなどと協力して、能力構築支援を行うことにより、これらの国との関係強化につながる
  • 地域の平和と安定に積極的・主体的に取り組む我が国の姿勢が内外に認識されることにより、防衛省・自衛隊を含む我が国全体への信頼が向上するといった効果もあります。

 この際、自衛隊がこれまで蓄積してきた知見を有効に活用するとともに、外交政策との連携を十分に図りながら、多様な手段を組み合わせて最大の効果が得られるよう効率的に取り組むこととしています。

(2) 事業分野

人道支援・災害救援、PKO、艦船整備、衛生、軍楽隊育成、航空救難、防衛医学、サイバーセキュリティなど

(3) 実施形態

  • 派遣:専門的な知見を有する自衛官などを相手国に派遣し、セミナーや講義・実習、技術指導などにより、相手国の軍隊及びその関連組織の能力向上を目指す。
  • 招へい:相手国の実務者などを防衛省・自衛隊の部隊・機関などに招待し、セミナーや講義・実習、教育訓練の研修などを通じてその能力向上を図るとともに、防衛省・自衛隊が現に行う人材育成の取り組みなどについて知見を共有する。

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