日豪防衛相会談等の概要

2024年9月4日
防衛省
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1 クッタバル海軍基地訪問

令和6年9月4日、木原防衛大臣は、クッタバル豪海軍基地(オーストラリア・シドニー)を訪問し、基地内を視察すると共に、1942年の旧日本海軍の特殊潜航艇の攻撃により亡くなった19名の豪州軍人及び2名の英国軍人を慰霊するクッタバル慰霊碑と、亡くなった旧日本軍軍人を慰霊する碑がある「松尾艇」のそれぞれにおいて、献花・黙祷した。

(クッタバル慰霊碑献花の様子)
(「松尾艇」献花の様子)
(ホバート級駆逐艦「ホバート」艦上にて)

2 日豪防衛相会談

同日午後5時40分(現地時間)から約1時間、木原防衛大臣とリチャード・マールズ豪州副首相兼国防大臣はウェリビー(オーストラリア・メルボルン近郊)において防衛相会談を行ったところ、概要以下のとおり。

  1. 木原大臣は、我が国周辺での中国の軍事活動の活発化、特に最近の我が国領空の侵犯について強い懸念を表明した。両大臣は、力又は威圧による一方的な現状変更の試みに対して一層連携を強化していくことで一致した。
  2. 木原大臣から、軌を一にする日豪の戦略の下、共通の能力を整備し、相互運用性を高める取組の重要性に言及し、両大臣は、引き続き、日本のスタンド・オフ防衛能力を活用した反撃能力と豪州の長距離打撃力の協力を推進することで一致した。
  3. 両大臣は、「安全保障協力に関する日豪共同宣言」に基づき、強化された運用面の協力の範囲、目的及び形態に関する議論の進展を歓迎した。また、両大臣は、自衛隊と豪軍の間で、ISRを含む運用協力や共同訓練が進展していることを確認し、更に相互運用性を向上させる取組を発展させることで一致した。
  4. また、インド太平洋地域の抑止力・対処力を強化する上で、両国の同盟国である米国を含めた日豪米防衛協力を推進することの重要性を改めて確認するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、地域の同志国との連携を一層強化することで一致した。
(日豪防衛相会談冒頭)

(了)