海上自衛隊と韓国海軍の艦艇及び航空機の円滑かつ安全な運用のための意図表明文書の概要

2024年6月1日
防衛省

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1.目的

本意図表明文書は、海上自衛隊と韓国海軍の間の海上における艦艇及び航空機の円滑かつ安全な運用を保障することを目的として作成されたもの。

2.主な内容

  1. 西太平洋海軍シンポジウム(Western Pacific Naval Symposium)において採択された「洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準(Code for UnplannedEncounters at Sea、以下「CUES」という。)」が遵守されるよう相互に協力
  2. 部隊の安全を確保するため、特に、艦艇・航空機間の水平距離及び高度が含まれる「安全な距離」の項目及び慎重な指揮官が一般的に回避する動作を既定した「海軍艦艇が確実に実施すべき処置」の項目を念頭に置き、CUESを遵守(細部は別添参照)
  3. 適切な通信と調整のため、CUESの「無線通信計画」に規定された周波数を基本としつつ、日韓間で定めた優先順位に従って呼びかけ及び応答
  4. 相手方の行為が、自身の安全にリスクをもたらすと判断した場合の呼びかけに対し、積極的に呼応・尊重など円滑な意思疎通で相互の安全を確保
  5. 海上自衛隊と韓国海軍の間の既存の通話チャンネルを活用し、平素から意思疎通を強化し、信頼を醸成
  6. 海上自衛隊と韓国海軍の間の定例協議体を通じ、本意図表明文書の実施状況を必要に応じて確認し、改善策及びその他の事項について協議
  7. 本意図表明文書の内容が効果的に実施されるよう、相互に教育訓練に努め、共同訓練の際に通信訓練を積極的に実施

(以上)