2023年12月14日
防衛省
本日、英国のシャップス大臣とイタリアのクロセット大臣との間で、日英伊防衛大臣会合を実施するとともに、「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)政府間機関の設立に関する条約」に署名をいたしました。同条約は、GCAPの管理等を行うための国際機関として、GIGOを設立するものであります。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する我が国にとって、抑止力を維持・強化していくこと、そして、抑止力の根幹をなす航空優勢を確保し続けていくことは、必ず成し遂げなければならない重大なる挑戦です。GCAPが作り出す次期戦闘機は、我が国周辺における航空優勢の確保、そして効果的な抑止力の維持を可能とするための、無くてはならない能力であります。今や、どの国も一国では自国の安全を守ることはできません。この厳然たる事実は、運用面だけでなく、研究開発を含む装備面にも該当します。最先端の高性能な戦闘機に必要な技術やコストを自国だけで賄うことには大きなリスクがあります。こうした点でGCAPは、日英伊という同志国が、優れた技術を持ち寄り、コストとリスクを分担し合うことを可能とする歴史的なプログラムであります。GIGO設立条約への署名は、この歴史的なプログラムを成功に導く大きな一歩です。GIGOについては、その本部は英国に置く一方、初代トップは日本人とすること、またGIGOとともにGCAPに従事する共同事業体制のトップはイタリア人とすることも決定いたしました。GCAPの行く末を左右する初代トップを日本から選出する責任には身の引き締まる思いですが、英伊の期待を裏切ることのないベストな人材を私の責任で選出していく考えです。私からは以上であります。
まず、日本の防衛大臣、木原稔様。そして英国のグラント・シャップス大臣に御礼申し上げます。今日は本当に歴史的な瞬間です。私たち3か国にとって重要な日です。今日は、GIGOを設立するための条約に調印いたしました。このGIGOというのは、この野心的なプロジェクトのための枠組みです。これは産業に関わるプロジェクトだけではありません。重要な地政学的見地からのコーポレーションの証でもあります。世界はどんどん小さくなり、私たちそれぞれの安全施策は遠くの国で起こる危機にも影響を受けます。私たちが生きているのは重要な難しい時代であり、我々の間の知識やテクノロジーを共有し、産業形態をしていくことが必要です。今、3つの国が侵略的な脅威に晒されています。その3か国がチームを作って一緒に仕事をしようとしているわけです。テクノロジー、そして、防衛産業の部門で協力をしていこう、これは非常に重要な、とても重要な歴史的な一歩だと思います。私たちは、今日からこの歩みをまた進めていきます。我々の国に安全保障を確保し、そして、技術的な優位を確保する、それが我々の国を守るためになります。そして、雇用の創出にも繋がります。また、テクノロジーを生み出し、そして、この一年からも分かるように、軍事におけるテクノロジーは民事に転用されていきます。ということで、様々な研究、軍事部門での研究は、産業にも大きな恩恵をもたらします。ということで、私たちが今日はじめたこの取組は、単なるシンボリックな意味、戦略的な意味ではありません。経済、産業だけではありません。3つの国が世界に向けてメッセージを発しています。大きな民主主義国家が重要な価値を共有し、一緒に提供を始めるという大きなメッセージです。また、テクノロジーそして、共同ということが安全保障にとってますます重要になっています。ということで、今回、私と一緒に仕事してくださっている両大臣、そして今日ここにはいないかもしれない、全てのスタッフ、英国やイタリアや日本から協力してくれました。ここにたどり着くまでに努力をしてくださった、大きな目標に向けて、2035年というその目標を守るために仕事をしていただいたことに感謝します。
木原防衛大臣、そして、クロセット国防大臣、ありがとうございます。東京にお招きいただきました。フォーミュラー1にマックス・フェルスタッペンという者がおりました。これは、3回勝利をした。これは素晴らしい車であっただけではなくて、彼の車ですね、日本のエンジンを持っておりました。イタリアのタイヤ、そして、イギリスの方でノウハウを持って作ったわけです。今日、集合的に、このような形で3か国が協議をするということであります。フォーミュラー1よりも速い形でこの大きなプログラム、日本において、そしてイギリスにおいて一緒に手を携えて全く新しいステルスジェットですね、6世代のスーパーソニック、超音速ということで、素晴らしいセンサーを持って将来の航空プログラムを引っ張っていきます。これは1か国だけではできません。スキルであったりとか、あるいは機器であったりとか装備ですね、またデザイン、また、プロダクションラインなどを集合させなければいけません。AIのアーキテクチャーを使います、ロボテック・エンジニアリング、こちらで最先端のキットを作り出していきます。また、グローバルのGCAPだけではなくて、エンジニアリングとして新たな繁栄の門を叩くことになります。この3か国間の多国間の努力であります。この3か国の中で私たちの集合的な安全保障体制、集団安全保障を担保するものであります。今朝、話をしておりました、リスクであったりとか、問題であったり、ヨーロッパ、そして、インド太平洋のリスクですね、これは、明確であります。ということで、やはり重要なのは私たちが国を越えて、このような安全保障を担保していくことです。日本からCE(首席行政官)を迎えて、そしてイタリアに関してはリーダーシップをこのコンソーシアムの中でも設けていきます。そして私たちが本拠地となって、この新しい航空機に関しては、2035年にローンチをしていきます。この条約の署名に至りました、そして2023年、F1が成功したわけでありますけれども、その中で私たちの官僚の方々が頑張っていただきました。素晴らしいこの土台を基に新たな第6世代の戦闘機に向けて協力関係を深めていきたいと思います。
クロセット伊国防大臣及びシャップス英国防大臣の発言は、通訳者の発言を引用。
以上