日・インドネシア外務・防衛閣僚会合(概要)

令和3年3月30日
防衛省

 3月30日(火)、東京において、午後5時20分から約1時間40分間、岸防衛大臣及び茂木外務大臣は、訪日中のプラボウォ・スビアント・インドネシア国防大臣(H. E. Ltgen. (ret.) Prabowo Subianto, Minister of Defence of the Republic of Indonesia)及びルトノ・マルスディ外務大臣(H.E. Ms. Retno Marsudi, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Indonesia)との間で、第2回日・インドネシア外務・防衛閣僚会合を行ったところ、概要は以下のとおり。

1 冒頭

 双方は、日本にとって東南アジアで唯一の外務・防衛閣僚会合を約5年ぶりに開催できたことを歓迎し、共に海洋国家であり、基本的価値を共有する戦略的パートナーとして、今次会合では、両国の安全保障政策や防衛協力を始めとする二国間協力等について議論することとし、岸大臣からは、昨今の厳しい安全保障環境下において、両国で緊密に連携していくことが重要である旨述べた。

2 両国の安全保障政策

 日本側から、我が国は「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の下で、①法の支配、自由貿易、人権といった国際社会の基本原則の普及と定着、②連結性の強化等を通じた経済的繁栄、③海洋安全保障を含む平和と安定のための取組、を柱として推進していることを説明した上で、岸大臣より、FOIP及びこれと多くの本質的な共通点を有する「インド太平洋に関するアウトルック」(AOIP)の実現に向けて両国の防衛協力を更に深めていきたい旨の発言があった。これに対し、インドネシア側からは、日本と更なる関係を強化していきたい旨の発言があった。

3 二国間協力

 双方は、防衛装備・技術協力を始めとする防衛協力を中心に二国間協力について意見交換を実施し、2015年の第1回日・インドネシア外務・防衛閣僚会合において交渉を開始することで一致した防衛装備品・技術移転協定が署名に至ったことを歓迎した。また、日本側から、本協定が具体的な装備品の移転に繋がることを期待する旨述べたほか、岸大臣から、インドネシア海軍主催の多国間共同訓練「KOMODO(コモド)」への積極的な参加や寄港の機会を捉えた共同訓練等を通じ、インドネシアとの防衛協力を自由で開かれた海洋秩序の維持・強化に向けて一層推進したい旨述べた。これに対し、インドネシア側は日本の提案を歓迎した。また、双方は、国軍司令官訪日の実現及び防衛当局間(MM)協議の早期開催で一致した。

4 地域情勢及び国際場裏での協力

 日本側から、海警法を含む最近の中国の動向について深刻な懸念を表明するとともに、双方は、東シナ海及び南シナ海などの情勢について意見交換を行った上で、力による一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念を共有した。また、双方は、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の重要性及び国連海洋法条約を始めとする国際法の尊重について一致した。
 また、日本側から、北朝鮮が安保理決議に違反して核・ミサイル能力を向上させていることに対する強い懸念を述べるとともに、北朝鮮による25日の弾道ミサイル発射を強く非難すると発言した。また、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆的な廃棄に向け、国連安保理決議の完全な履行の重要性を確認した。
 さらに、日本側からは、我が国のシーレーンの要衝を占める戦略的に重要な地域に位置する東南アジアとの更なる関係強化に向けて緊密に連携したい旨述べ、岸大臣から、「ビエンチャン・ビジョン2.0」にのっとり、感染症対策を含む人道支援・災害救援分野やサイバーセキュリティ分野に関する能力構築支援等を通じて引き続きASEANの強靱性強化に貢献したい旨述べた。インドネシア側はこれを歓迎する旨応じた。
 双方は、現在のミャンマーの状況を強く懸念し、引き続き緊密に連携していくことで一致した。

5 結語

 双方は、今回の会合が、戦略的パートナーシップに基づき、両国が地域及び世界の平和と安定のために共に協力していくことを確認し、そして繁栄のための牽引力となるために連携を密にしていくことで一致した。

(了)