北鎮記念館は昭和39年秋、「北鎮(北の護り)」を主任務とした先人達の苦労と功績を偲ぶとともに、その志を継承し、かつての足跡を永く後世に伝える事を目的として旭川駐屯地内に開館したものです。以来、40有余年の永きにわたりその教訓を果たして参りましたが、建物の老朽化及び寄贈される資料の増加により、施設の狭隘化が深刻な問題となり、また記念館を見学する方々に、より一層の便宜を図るには駐屯地に隣接して設けることが望ましいとの要望が次第に多くなって参りました。
この様な中、平成19年、ここに新生「北鎮記念館」の誕生をみることができました。
新記念館では引きつづき、本道の防衛と開拓に携わった屯田兵や旧第七師団の資料を中心に展示して、歴史伝承の場としての役割を果たして参りますほか、戦後、旧第七師団ゆかりの地に駐屯して以来、先人達の遺した「北鎮」という旭川師団精神を継承し、地域の方々とともに歩んで参りました警察予備隊、保安隊及び陸上自衛隊第二師団の活動の歴史を紹介し、来館者各位に自衛隊に対する理解を深めていただく場にしたいと考えております。
かつて旭川は「軍都」と呼ばれ、旧第七師団と地域の方々は強い絆で結ばれ、交流も盛んであったといいます。本記念館が同様に自衛隊と地域の方々との交流を深める場となりますよう願って止みません。
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