旅団実動演習
旅団は11月中旬、各駐屯地、米海兵隊岩国航空基地、米陸軍弾薬廠、海上自衛隊呉基地等において旅団実動訓練を実施し、各種事態における対処能力の向上を図りました。
特に米海兵隊岩国航空基地及び米陸軍弾薬廠において実施した日米共同基地警備訓練(AS22)では、情報の共有を重視した各施設における共同対処能力を向上させました。
訓練開始式
中部方面総監視察
共同会議
警 備
共同記者会見
負傷者対応
異臭騒ぎ対応
訓練終了式
記念撮影
警 備
調整会議
警 備
海自との協同訓練
演習場秋季定期整備
旅団は10月下旬から11月上旬にかけて、日本原(岡山)・日光(鳥取)・原村(広島)・むつみ(山口)演習場を整備し、訓練基盤の維持・拡充を図りました。
特に日本原演習場は、第14旅団、第4施設団及び方面直轄部隊の支援を受けて、大規模な整備が行われました。
編成完結式
戦闘射場整備(8普連)
東弾着地整備(17普連)
新東停弾堤整備(46普連)
幹線道路等側溝整備(13特)
野外浴場運営(13後支)
幹線道路等側溝整備(13偵)
幹線道路等側溝整備(13飛)
砲迫射撃陣地新設整備(13施)
幹線道路等側溝整備(13高特中)
MCV機動路整備(13戦中)
基本射場整備(13特防)
炊事(13旅司付)
中央停弾堤整備(15即機)
停弾堤整備(14施)
潜入射場整備(14通)
幹線道路等側溝整備(8高群)
視射界の確保(中特)
幹線道路等側溝整備(中衛)
幹線道路等側溝整備(中会)
老朽電柱の撤去(中シ通)
整備隊長と優秀隊員
部隊集合教育「レンジャー」
第8普通科連隊は11月22日(火)、部隊集合教育「レンジャー」における行動訓練の任務終了に伴い帰還式を行いました。
盛大に出迎えを受けるレンジャー
水路潜入
空路潜入
レンジャー徽章授与
鳥取県原子力防災訓練
第8普通科連隊は11月12日(土)、東伯総合公園(鳥取県)において行われた令和4年度原子力防災訓練に参加しました。
鳥取県知事視察
除染活動
■指揮官のハラ■
第46普通科連隊長
貝岐 賢二1佐
第46普通科連隊長に着任してまもなく2年になります。
思えば30年近くの自衛官生活のうち、7年弱を指揮官として勤務してきました。そこで後進の諸官への花向けとして私の信条を記そうと思います。
「指揮官とは、
事に先立ちハラを決め、事に臨んでハラをくくり、事終わりてハラを切る」
意志決定(ハラ決め)をせず、なあなあで済ませようとする指揮官は自らの存在意義を否定しているに他なりません。
また、実行段階においてハラをくくって泰然とした姿を見せる指揮官と、ささいな情報で軽挙妄動する指揮官のどちらに部下は安心感を覚えるでしょう。
そして任務を終えたとき、批判から逃げて部下に責任を押しつけるような人間に誰がついていこうと思うでしょう。
幕僚案に赤を入れるだけが指揮官の仕事ではありません。偉そうにふるまうことも指揮官の仕事ではありません。前途有望な後輩諸官には識能だけでなくマインドも切磋琢磨して「良い指揮官」となっていただくことを心から願っています。
「ゴミ拾い」
第13施設隊
先任上級曹長
山根 和宏 准尉
令和4年3月、第13施設隊先任上級曹長に上番した山根准尉です。
私は自衛隊に入隊してから続けていることがあります。それは「ゴミ拾い」です。私が新隊員後期教育を受けていた時の話です。駐屯地内を訓練の為に移動していたときに、引率中の班長が落ちていたゴミをそっと拾いポケットに入れたのを見ました。休憩中、班長に「先程のごみ、捨てときます。」と言いながら手を出しました。すると班長は同期を集めて話をされました。「駐屯地や訓練地域にゴミが落ちていたら、お前たちはどうする?」拾う、拾わないと意見が出ましたが、理由を聞かれると明確な答えは誰も言えませんでした。班長は「ゴミを見つけたらゴミ箱へ捨てるって子供の時に習わなかったか?当たり前にやっていたことが大人になるにつれて恥ずかしくなってないか?」「駐屯地の管理状況や、装備品等の整頓状態等を見ることで、その部隊の精強度が分かる。精強は抑止力につながるから、ゴミを拾えば平和ってこと。」後半は照れくさかったのか笑いながら話されたので、最後はみんな笑いましたが…それ以来、ゴミを見つけると拾うようにしています。
皆さんも入隊して受けた教育を思い出し、「清掃」、「整理整頓」、「物品愛護」等、当たり前を当たり前に続けて精強な部隊を作りましょう。
自反 第13旅団
今月は、日米共同訓練について紹介します。
平成13(2001)年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件とこれに引き続く「テロとの戦い」を契機に、平成13(2001)年11月の自衛隊法(第83条の2「自衛隊の施設等の警護出動」)改正に伴い、米軍施設等を警護するために平成15(2003)年11月より在日米軍施設及び区域において、警護に係る初の実動訓練を第46普通科連隊、第17普通科連隊が陸自単独訓練として開始しました。
米陸軍施設(川上) 第46普通科連隊
米陸軍施設(岩国) 第17普通科連隊
翌年の平成16(2004)年9月に米陸軍施設において、11月に米海兵隊施設において方面隊で初めてとなる日米共同警護訓練をそれぞれ開始しました。以降、平成24(2012)年までの間は、第46普通科連隊計画で米陸軍及び米海兵隊との共同訓練を実施し、練度の向上と関係強化を図ってきました。
米陸軍施設
米海兵隊施設
平成26(2014)年、平成28年(2016)年は、日米共同統合演習(実動訓練)の枠組みで実施し、第46普通科連隊が参加しました。平成29(2017)年以降、第13特殊武器防護隊を、令和元(2019)年以降、第13戦車中隊が支援部隊として参加し、各種脅威に対する対処要領について演練しました。
日米共同統合演習の枠組みで参加
第13特殊武器防護隊参加
令和2(2020)年以降、旅団実動訓練として、旅団司令部が参加するとともに、第17普通科連隊が米海兵隊施設において、第46普通科連隊が米陸軍施設において、それぞれ同想定・同時期に共同訓練を実施しました。
自反 第13音楽隊
『第13音楽隊の歴史について』
第13音楽隊は昭和37年1月18日、第13師団創設に伴い、第8普通科連隊所属の「第13師団音楽隊」として創設しました。
S37.6 平和公園にて
S43.11 テレビ録画マーチと共に
同年11月13日より第13師団司令部付隊に所属、昭和41年4月7日より第13施設大隊本部管理中隊所属を経て、昭和50年8月1日、師団直轄の「第13音楽隊」として新編され、平成11年3月29日、旅団改編により現在の編成となりました。
S50.8 創隊記念日
H8.5 フラワーフェスティバル
第13音楽隊は隊員の士気高揚、自衛隊の儀式、及び広報のための演奏を主任務として年間約100回に及ぶ演奏活動を実施しており、特に部外活動においては演奏会の他、学生を主体として演奏指導を実施する等、国民と自衛隊とをつなぐ広報の第一線部隊として日々活動しております。
R4.9 米子東高校演奏指導
R4.10 川本町演奏会
島根県隊友会 出雲東支部
上岡 明雄
私は、平成27年に第13偵察隊を最後に自衛隊を退職し現在、出雲縁結び空港消防隊で消防隊員として勤務しています。業務内容は空港及びその周辺において、航空機事故等が発生した場合に消火救援活動を行います。日頃は緊急出動訓練、放水訓練等で迅速な対応に寄与すべく緊急事態発生時に備えています。現在の業務について8年目を迎えますが、自衛隊生活で叩き込まれた「団結」「規律」「士気」と「愚痴と悲鳴はやめろ」のレンジャー訓練等これらの経験は、チームワークと迅速・正確性を要求される現在の業務に大変役立っており感謝しています。
体の方は少し悲鳴を上げていますが愚痴はほどほどにし、潔さと謙虚さを忘れずに日々精進したいと頑張っている毎日です。出雲縁結び空港は、1966年に供用を開始し、56年間、重大事故・事案はなく現在に至っておりますが、引き続き乗客の安全安心な空の旅を空港スタッフの一員として緊張感をもって見守り続けたいと思います。
見守り隊
第13旅団司令部付隊は11月20日(月)から25日(金)までの間、ボランティア活動として自衛隊官舎から矢野西小学校に通学・下校する小学生に同行する見守り隊を行いました。また、それに賛同する第13特殊武器防護隊、第47普通科連隊も参加しました。