1952年(昭和27年)、久留米駐屯地に保安隊の特科第64連隊が置かれ、1954年(昭和29年)の自衛隊創設に合わせ「第4特科連隊」と改称されます。
2018年(平成30年)3月には西部方面混成団本部と同混成団に所属する第5陸曹教育隊が相浦駐屯地(長崎県佐世保市)から移駐してきました。第5陸曹教育隊・第118教育大隊は主に九州・沖縄の隊員を教育する部隊であり、隣接する前川原駐屯地には全国の幹部候補生が集まる幹部候補生学校もあり、今や久留米は陸上自衛隊の教育のメッカとなります。
約66年間の長きに亘り駐屯してきた第4特科連隊は、2019年(平成31年)3月に西部方面特科連隊 第4大隊に改編し、これからも地域の皆様に信頼される駐屯地を目指します。
久留米駐屯地の所在部隊紹介
西部方面混成団は、久留米駐屯地に所在する第5陸曹教育隊、第118教育大隊の他、鹿児島県 霧島市に所在する「国分駐屯地」の第113教育大隊、宮崎県 えびの市にある「えびの駐屯地」の第24普通科連隊及び福岡県 春日市にある「福岡駐屯地」の第19普通科連隊を指揮する部隊です。
混成団本部は久留米駐屯地にあり、団長は久留米駐屯地司令を兼ねています。
西部方面隊唯一の陸曹教育専門部隊で、「陸曹」へ昇任予定の隊員、陸曹として部隊勤務を経た中級・上級の隊員及び陸曹の最上位者である最先任上級曹長に対して、職務遂行上必要な教育を行っています。
特に、陸曹の登竜門である陸曹候補生課程は各部隊で選抜された若人が集まり、約3ヶ月間、互いに切磋琢磨しながら自らの体力・気力の限界に挑み、専門家としての資質を高め知識・技能を修得します。
これらの他、英語教育も行っており、陸上自衛隊が国際的な任務を果たすための基盤づくりにも一翼を担っています。
我々は、今後とも陸曹の育成を通じて、部隊の精強化に貢献します。
新入隊員を対象とした一般曹候補生課程及び自衛官候補生課程の教育と一般社会人や学生を対象とした予備自衛官補の招集訓練を主に担当しています。
特に、一般曹候補生課程及び自衛官候補生課程では約3ヶ月の間、体力練成、戦闘訓練、座学・躾教育等を通じ、自衛官としての基礎を修得させます。
2019年(平成31年)3月末に改編された第4特科連隊が前身であり、北熊本駐屯地の本部を置く「西部方面特科連隊」の隷下部隊「第4大隊」として新編されました。155mm榴弾砲(FH70)を装備し、大量の火力により、広域な地域を制圧できる能力をもつ火力戦闘部隊です。
引き続き「4特」として貢献いたします。
第4師団管内の部隊であり、前身の「特科連隊第6大隊」から平成2年3月末に「師団直轄高射特科大隊」として編成され現在に至ります。
近距離地対空誘導弾(通称:近SAM)と短距離地対空誘導弾(通称:短SAM)を装備し、航空攻撃等から部隊を守るのが任務です。
2019年(平成31年)3月末の改編により、前身の特科直接支援中隊の一部で再編成された部隊で、北熊本駐屯地に本部を置く、第101特科直接支援隊第1直接支援中隊内の部隊であり、西部方面特科連隊第4特科大隊の装備品(車両・火器・通信・施設等)の整備を担任し、第4特科大隊の戦闘力の維持・回復に寄与しています。
福岡駐屯地に本部を置く第4後方支援連隊 第2整備大隊内の部隊であり、第4高射特科隊の装備品する火器、車両、通信及び施設器材の整備を担任し、第4高射特科大隊の戦闘力維持・回復に寄与しています。
駐屯地等の基盤の運営・強化を通じて、平素から所在部隊・隊員の精強化に寄与するとともに、事態においては部隊の出勤に先駆けて即動し、駐屯部隊の出動準備支援、出動整備部隊の出動整備等の任務を遂行し作戦に寄与いたします。
健軍駐屯地(熊本)に所在する西部方面通信群の派遣部隊であり、駐屯地内における電話回線の保守及び部外からの電話交換業務等を行っています。
小郡駐屯地(福岡県小郡市)に所在する第361会計隊の派遣部隊であり、駐屯地在籍隊員の旅費支払いや部隊で必要とする物資の調達等の会計業務を行っています。
福岡駐屯地(福岡市)に所在する第134地区警務隊の派遣部隊であり、主として犯罪捜査、あわせて要人警護・道路交通統制・犯罪予防等を行い、主に部内の秩序維持に努めています。
福岡県南部の筑後地区における自衛隊の総合窓口として、自衛隊への入隊志願者の対応、各種催事を通じての募集広報活動、退職隊員の再就職支援、企業情報収集、予備・即応予備自衛官等への人事管理と制度普及活動等を行っています。