航空自衛隊 幹部候補生学校
概要
航空自衛隊の幹部自衛官となるために必ず入校する全国唯一の学校です。
本校では、防衛大学校、防衛医科大学校、一般大学校卒業者等に対し、幹部自衛官としての資質を養うとともに、初級幹部として職務を遂行するのに必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練を行っています。
募集要項
応募から受験、入隊後の待遇から取得資格など、さまざまな疑問に対して、地方協力本部の広報官が懇切丁寧にご説明します。
幹部候補生等採用案内 | PDF形式・21.2 MB ダウンロード |
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一般幹部候補生募集要項 | PDF形式・1,045 KB ダウンロード |
歯科・薬剤科幹部候補生募集要項 | PDF形式・983 KB ダウンロード |
志願票(一般) | PDF形式・746KB ダウンロード |
志願票(歯科・薬剤科) | PDF形式・726KB ダウンロード |
受験票 | PDF形式・614KB ダウンロード |
教育および研究
初級幹部自衛官としての必要な知識と技能を学びながら、幹部自衛官としての資質を養っていきます。
具体的には防衛基礎学、戦術、戦史、戦技訓練、服務、防衛教養、実技などの課目があり、全学生は基地内に居住し、規則正しい学生生活を送ります。集団生活を通じて幹部としての教養を培い、スポーツによって強靱な身体を鍛錬します。
一般幹部候補生(防大) | 約22週間 |
一般幹部候補生(一般) | 約40週間 |
一般幹部候補生(部内) | 約25週間 |
飛行幹部候補生 | 約15週間 |
医科歯科幹部候補生 | 約6週間 |
3尉候補者 | 約13週間 |
公募幹部 | 約8週間 |
精神教育 | 使命・徳操 |
服務 | 服務一般 |
防衛学 | 指揮・管理・統合・航空作戦 |
防衛一般・戦史 | |
教練及び体育 | 基本教練・基地防衛・体育 |
普通学 | 英語 |
古墳に囲まれた学校の全景
授業の様子
卒業を迎える
生活
(学生の1日のスケジュール)
・朝6時に起床、点呼の後、冬の寒い朝も欠かさず基地内を1周約1㎞をランニングします(間稽古)。
・国旗掲揚とともに午前の授業(課業)が始まります。
・午前の授業は、主に座学(防衛学や普通学等の講義)を実施します。
・午後の授業は、主に訓練(教練や体育活動)を実施します。
・午後5時の国旗降下の後、身の回りの整理・整頓、自習及び翌日の準備を行います。
・午後9時40分の点呼の後、午後10時に消灯となりますが、自習室の灯りが夜遅くまで消えない日もあります。
基礎情報
所在地
航空自衛隊奈良基地 奈良県奈良市法華寺町1578
交通アクセス
JR奈良駅から奈良交通バス
航空自衛隊行き航空自衛隊前下車 約20分
近鉄奈良駅から奈良交通バス
航空自衛隊行き航空自衛隊前下車 約15分
近鉄大和西大寺駅から奈良交通バス
JR奈良駅行き北法華寺町バス停下車約10分
北法華寺町バス停から徒歩約5分
基地の施設
入校式・卒業式を執り行う大講堂「飛翔館」、300mトラックを有する中央訓練場、大小様々な教室(教場)、屋内プール、球技・戦闘訓練を行う南北訓練場、様々な教材を収蔵した教育講堂「松林苑」、体育館、武道館、学生食堂
大講堂(飛翔館)
中央訓練場
合班教場
周辺の様子
基地のある奈良は日本でも有数の世界遺産を持つ歴史観光都市です。奈良基地のすぐそばには佐紀盾列古墳群(さきたてなみこふんぐん)があり幹部候補生学校は、宇和奈辺(うわなべ)古墳、小奈辺(こなべ)古墳、磐之媛命陵(いわのひめのみことりょう)に囲まれています。
他にも周辺には日本のルーツにつながる歴史スポットが多くあります。
基地からほど近い奈良公園は、東大寺や興福寺など国宝指定・世界遺産登録されている寺社が点在する広大な都市公園です。国内のみならず海外からも多数の観光客が訪れる、日本を代表する観光地です。
沿革
1942年(昭和17年)4月 | 厚生省西部国民勤労訓練所が、この地に開所 |
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1945年(昭和20年)〜 | 米軍駐屯(〜1956年(昭和31年)9月まで) |
1954年(昭和29年)12月 | 幹部候補生課程教育開始(浜松) |
1955年(昭和30年)9月 | 幹部候補生学校新編(防府) |
1956年(昭和31年)11月 | 幹部候補生学校が防府から移駐 奈良基地開設 |
1957年(昭和32年)3月 | 幹部候補生学校移転(奈良) |
1977年(昭和52年)4月 | 一般幹部候補生(女子)教育開始 |
1980年(昭和55年)4月 | 医科歯科幹部候補生教育開始 |
1989年(平成元年)1月 | 航空教育集団隷下に改編 |