年点検(プチ・オーバーホール)の作業内容をお見せします。また、製作過程で紹介できなかったところ、普段見えないところなども紹介します。
糸をほどいて、外皮を脱がします。
今回はプチ・オーバーホールなので、本体に直接縫いつけてあった糸を解きます。
脱がすとこんな感じ。いろんな所が歪んでいるのが分かります。
いつもは、外皮を脱がさずに洗車機で "バシュー!" と洗っていますが、今回は、"エイッ!やってしまえ!"と、 洗濯機で丸洗い。目とか口とかが取れないか心配です。どうなることやら・・・。
肩に乗せる部分です。計算ミスで、本体が少し "前のめり" 状態になるため、数十分で肩が痛くなります。今回は直せませんでしたが、いつか修正します。
内部を下から見たら、こんなふうになっています。
結構、ワイヤーが曲がっていたり、緩みがあるようです。
パックさんの雰囲気を醸し出している "鼻?" "上唇?" 部分です。
子ども達が一番さわりたがる場所でもあります。
ずーっと気になっていた、"竹"部分の出っ張りによる骨々しい体つきを何とかしようと、本体にウレタンボードを巻き付けました。これにより、骨々しさがなくなり、手触りも良くなったと思います。
ヘルメット部分は見えないので省略です。また、通気が悪いと苦情が多いので、気休め程度の通気口を開けました。効果の程は分かりません。
外皮を被せて、ぴったりと縫い合わせます。
パックさんを作る上で、一番身体にこたえるのは、この鼻の形状を作る作業です。汗だくになり腰が悲鳴を上げます。
フィンを取り付けて、本体のオーバーホール完了!
やはり一番汚れてしまうのは手袋です。今回、新しく作り直しました。
前のものは、中に入れてあるキルト芯が破れて手が入らないとか、太めの者だと腕が "パツパツ" になる(本来、搭乗員はスマートで、身長は170〜175cm程度と規定されているんですけど)などの不具合が生じたので、今回は少し大きめで、滑らかに手を入れられるように、中にナイロン製の布を使用しました。
1高群ワッペンを縫い付け、日の丸をボンドで接着します。
ゴムを通して完成です。また1年くらいは保つかな。