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トンガ王国における国際緊急援助活動に係る輸送艦「おおすみ」の活動終結について

 トンガ王国国際緊急援助活動統合任務部隊の輸送艦「おおすみ」は、1月24日、呉基地を出港し、約4600マイルの行程を航行して、2月9日にトンガタプ島ヌクアロファ港に入港しました。入港後、飲料水のほか火山灰の除去に必要な高圧洗浄機などの支援物資をトンガ王国政府に受け渡すとともに、トンガ政府のタンクローリーへの給水支援を実施しました。
 2月13日、「おおすみ」は、ヌクアロファ港を出港し、14~16日までの間、エウア島、ハアパイ諸島リフカ島、ババウ島に対して陸自ヘリCH-47JAにより飲料水各10トンを空輸し、全ての輸送任務を完遂しました。
 今回の活動においては、新型コロナウイルス感染症への対策に万全を期すため、全ての隊員はPCR検査、抗原検査により陰性を確認し、現地ではタイベックスーツを着用するとともに、非接触の方法で活動しました。
 任務終結に際して、第1輸送隊司令は、「トンガと日本は同じ太平洋の海洋国家という友人であり、今次活動においては全力で支援するという強い思いを胸に、統合任務部隊一丸となって任務にあたりました。我々の活動を応援していただいた皆様に感謝申し上げます。」との所見を述べました。
 自衛艦隊は、これまで「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、平素から機会を捉えて太平洋島しょ国への親善訪問や訓練を実施するなど友好関係と相互理解の深化に努めてきました。緊急支援物資の輸送任務は完了しましたが、友人であるトンガ王国の一日も早い復興と持続的な発展を心から祈念します。

トンガ王国国際緊急援助活動統合任務部隊 派遣統合任務部隊指揮官(第1輸送隊司令)メッセージ(統合幕僚監部YouTube)