望ましい安全保障環境の創出

 法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序は、国際社会の安定と繁栄の礎である。特に、インド太平洋地域は、世界人口の半数を擁する世界の活力の中核であり、この地域を自由で開かれた「国際公共財」とすることにより、地域全体の平和と繁栄を確保していくことが重要です。
 自衛艦隊は、「自由で開かれたインド太平洋」ビジョンを踏まえ、地域の特性や相手国の実情を考慮しつつ、多角的・多層的な安全保障協力として二国間・多国間の共同/親善訓練、艦艇の寄港、親善交流等を戦略的に推進しています。また、日米同盟を基軸として、普遍的価値や安全保障上の利益を共有する国々との緊密な連携を図り、今後も平素からの取組を通じて、わが国にとって望ましい安全保障環境の創出に寄与してまいります。

寄港・親善交流・共同/親善訓練

 自衛艦隊は、インド太平洋地域の平和と安定のため、また、「自由で開かれたインド太平洋」の実現への寄与のため、インド太平洋方面派遣や海賊対処等の海外派遣活動を通じ、寄港、親善交流及び共同/親善訓練を行っています。