北朝鮮は、16(平成28)年以来、3回の核実験を強行したほか、40発もの弾道ミサイルの発射を繰り返し実施しており、北朝鮮のこうした軍事的な動きは、わが国の安全に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威であり、地域及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとなっています。
18(平成30)年6月の米朝首脳会談の共同声明において、金正恩委員長が、朝鮮半島の完全な非核化に向けた意思を、改めて文書の形で、明確に約束した意義は大きいと考えていますが、今後、北朝鮮が核・ミサイルの廃棄に向けて具体的にどのような行動をとるのかをしっかり見極めていく必要があります。
その上で、わが国のほぼ全域を射程に収めるノドン・ミサイルを数百発保有・実戦配備していることや、累次の核実験及び弾道ミサイル発射を通じた、核・ミサイル開発の進展及び運用能力の向上などを踏まえれば、米朝首脳会談後の現在においても、北朝鮮の核・ミサイルの脅威についての基本的な認識に変わりはありません。
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※ICBM:大陸間弾道ミサイル(Inter-Continental Ballistic Missile)
※EEZ:排他的経済水域(Exclusive Economic Zone)
※IRBM:中距離弾道ミサイル(Intermediate Range Ballistic Missile)
北朝鮮関連船舶の違法な洋上での物資の積替え(いわゆる「瀬取り」)と疑われる行為の様子(18(平成30)年1月以降、複数回確認)
日中韓首脳会談
(18(平成30)年5月9日)【内閣広報室提供】
日米首脳会談
(18(平成30)年6月7日)【内閣広報室提供】
核開発
弾道ミサイル開発