培われた人間力
航空自衛官は、その職務や訓練を通じて統制力や管理能力、指導力や責任感、チャレンジ精神、チームワーク、さらに専門的知識や技能など、総合的な「人間力」とも呼べる資質・素養を培っています。例えば、イベント企画、広報活動などのクリエイティブ系から、隊員募集や再就職支援などの営業職まで、特定職域の専門性を持ちつつも、多彩な職種を経験して人間力を磨いています。様々な経験によって培われた「人間力」こそが、航空自衛官の財産であり、新たなフィールドで活躍するパワーの源泉です。
豊富な経験に裏付けられた統制力と管理能力
管理者(幹部)
54歳〜56歳の若年定年退職自衛官の多くは、管理者(幹部)のポジションを経験しています。入隊時から幹部候補生としての心構えを学び、部隊配属後は初級幹部として管理者になるための資質と専門技術の向上に努めます。その後様々な経験を積んで、組織運営の中心として部隊の各種管理及び部内外の調整等を行う指揮官として任務を遂行してきました。統制力や管理能力といった確かな「人間力」が培われています。
長年に渡って培った指導力と責任感
監督者(准空尉・空曹)
54歳の若年定年退職自衛官は、監督者(准空尉・空曹)という立場。基礎教育、特技教育を経て部隊配属された後は、専門技術の向上に努めつつ責任感の醸成を図り、上級空曹として管理能力や指導力の向上に努めています。さらに指揮官を補佐する一方で、後輩の育成にも尽力してきました。深い専門的知識と柔軟性とを兼ね備えた豊かな個性、培われた指導力や強い責任感といった「人間力」が多彩なフィールドで発揮されています。
チャレンジ精神とチームワークが様々な仕事に生きる
実務者(空士)
20歳代後半〜30歳代前半の任期満了の退職自衛官は、実務者(空士)という立場で任務を遂行してきました。入隊後の基礎教育では、徹底した時間厳守、規律の遵守を学びます。部隊配属後は、在職期間を通じて段階的・体系的な教育が行われ、職務に必要な資質を養成し、知識・技術の向上に努めてきました。その中で規律心と積極性を身につけ、さらに国際緊急援助・国内災害派遣など様々な職務を通じて培われたチャレンジ精神とチームワークこそが、実務者が共有する「人間力」です。
高い専門知識と技能
航空自衛官は、任務遂行のために必要な様々な知識、技能を習得しており、民間でも通用する高い専門性を持っています。航空機の操縦・整備、航空管制、気象、施設設備などの技術系、総務、人事、会計、法務、補給、調達などの事務・管理系、各種特殊教育、基礎教育、技術開発などの教育・研究系、さらにプログラム開発や通信電子などのIT系まで、幅広い分野の専門的知識と技能を身につけており、多彩な業界で活躍しています。
航空自衛隊は再就職のためのフォローアップ教育を行っています
自動車操縦訓練 |
普通自動車/大型自動車 |
通信教育 |
宅地建物取引主任/旅行業務取扱主任/ビル管理技術者/衛生管理者 等 |
技術訓練 |
大型特殊自動車/クレーン/ボイラー技師/危険物取扱者/フォーリフト/ |
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自動車整備/溶接/電気工事士/特殊無線技師/調理師/速記/衛生管理者 |
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/火薬類取扱保安責任者/防火管理者/情報処理技術者/建設機械技能/ |
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冷凍保安責任者/パソコン技師 等 |
業務管理教育 |
経営管理/労務管理/生産管理/販売管理/財務管理/雇用情報/経済情報 |
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/健康管理/パソコン操作法 等 |
就職補指導教育 |
社会労働情勢/企業概要 |
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その他職業選択に必要な知識の付与 等 |