パーソナリティー:
本日は、東北防衛局の採用7、8年目の中堅職員と採用1年目の事務官3名の方々に、業務内容や職場環境などについて、お話を伺いたいと思います。
よろしくお願いいたします。
全員:
よろしくお願いします。
パーソナリティ:
はじめに自己紹介と業務内容の紹介をお願いします。
山本事務官:
はい。地方調整課の山本雄です。採用1年目の新人で、出身は宮城県です。
業務内容は、主に日米などの共同訓練実施に当たっての連絡調整や、自衛隊の運用に係る地元調整等を担っています。
私が採用されてから対応した青森県三沢市で行われた共同訓練では、訓練期間中に関係自治体への情報提供を行ったり、地元住民からの問い合わせ等に対応しました。
高橋事務官:
施設取得課の高橋貴大です。岩手県出身で、昨年の4月に東京の市ヶ谷にある本省から異動してきました。
私は、現在、在日米軍が使用している飛行場などの施設に関する土地の借上契約業務を担当しています。
在日米軍が使用している施設の土地は、国有地であることが多いのですが、個人が所有する民有地のほか、県や市町村など地方公共団体が所有する公有地もあり、そのような場合、私たち職員が所有者と交渉し、土地の借上契約を行います。
田中事務官:
郡山防衛事務所の田中です。
東北防衛局の本局は仙台市にありますが、青森県三沢市と福島県郡山市に防衛事務所がそれぞれあります。私は、郡山防衛事務所で自衛隊の装備品の調達に関する監査業務に携わっております。
東北6県では多種多様な装備品が製造されています。例として、航空機用のバッテリーや通信機器の部品、ジェット機のエンジン、落下傘部隊や航空機搭乗員用のパラシュート、自衛官が着ている制服や迷彩服などがあり、その企業の工場に出向いて原価監査や情報セキュリティー監査業務を行っております。
パーソナリティ:
皆さんそれぞれ、全く違ったお仕事をしているのですね。
防衛局では多種多様な、お仕事があるようですが、東北防衛局では何人くらいの職員が働いているのですか。
田中事務官:
はい、東北防衛局では事務官、技官、自衛官合わせて約230名の職員が働いています。
今さん、ここで問題を出したいと思います。 陸海空の自衛官は全国で約23万人いますが、防衛省の事務官、技官は全国に何人いると思いますか。
パーソナリティー:
全く想像できません。ヒントをお願いします。
山本事務官:
それでは、私からヒントを・・・、国家公務員は全国に約59万人いますが、一般職と特別職に分かれています。一般職は財務省や国土交通省などの職員で、特別職は総理大臣や裁判官、国会職員や私たち防衛省職員などが挙げられ、一般職も特別職もそれぞれ約29万人います。
パーソナリティ:
特別職の方が29万人ということは、自衛官が23万人なので、残りが6万人、その1割だとして、6千人くらいでしょうか。
田中事務官:
難しいですよね。答えは防衛省の事務官と技官、合わせて約2万人です。防衛省では、行政・事務職の事務官、技術職の技官が全国各地において、多種多様な防衛行政に携わる業務を行っております。
パーソナリティ:
2万人もの職員がいるのですね。
それでは、皆さんが、今までに「やりがい」を感じた業務や印象に残ったエピソードがありましたら教えてください。
山本事務官:
はい、私は自衛隊と米軍の間で行われる訓練に係る業務も行っていますが、訓練の円滑な実施には地元と良好な関係を築くことが欠かせません。私は訓練期間中に、関係自治体への情報提供を行いましたが、この業務が訓練の円滑な実施、延いては日本の安全保障につながっていることを思うと、やりがいを感じます。同時に、適時・的確な情報提供を心がけないといけない責任感もあります。
高橋事務官:
私は、災害などが発生した際に自衛隊が円滑に活動できるように、普段から様々な面で援護するのが事務官の役目であると感じます。
新規採用者研修に参加した際、自衛官の方が「被災地に到着して、そこからいつものように活動を行うのが役目です」とおっしゃっていて、いつ起こるか分からない災害などに対する普段からの準備、訓練の重要性は相当なものであるという印象を抱くと同時に、自衛官と事務官それぞれに役割があるのだということを実感しました。
田中事務官:
私は昨年まで、防衛装備庁に勤務しており、装備品を調達する際の価格の算定業務を行っていました。適正かつ合理的な価格で調達を行えるように価格の算定を行います。調達する装備品によっては、億単位の金額の案件があり、大きな案件を任され、無事に契約が結ばれた時は、達成感とやりがいを感じることができました。
パーソナリティ:
皆さん日々の仕事にやりがいを感じて取り組んでいらっしゃるようですが、働く前の防衛省のイメージや働いてみて感じたことは何かありますか、山本さん。
山本事務官:
はい、実際に働く前は漠然と、駐屯地のような場所で迷彩服の自衛官や装備品に囲まれながら仕事をするのかな、と思っていました。ですが、いざ働いてみると皆スーツ姿で、普通のオフィスのような部屋で仕事をしているし、自衛官の方もほんの数人しかいません。職場の雰囲気もいつもは和やかですが、有事の際には職場全体が緊張感を持って情報収集や事態の収束にあたることになるため、ピリッとした雰囲気の中で仕事をするシーンもあります。最初はそのギャップに驚いたりもしましたが、今は、普段からガチガチに張り詰めながら働くよりも、メリハリをつけて働いていることが組織としての強みなのかな、と思っています。
パーソナリティ:
高橋さん、職場の雰囲気や環境はどうですか。
高橋事務官:
はい、私が所属している施設取得課は職員が7名と少人数ですが、穏やかな方が多く、自分の意見が言える風通しの良さがあると思います。また、業務については、電子化が推進されており、パソコンの電子システムで業務する割合を増やしたり、書類の保存をデーターで行うなど、業務の効率化を図っています。
更に近年は、テレワークや時差出勤も可能で、働く環境が改善されてきています。
パーソナリティ:
そうですか、テレワークなども行っているのですね。
田中さん、休日はどのように過ごしていますか。
田中事務官:
私は神奈川県出身で、昨年の4月から初めて東北地方での勤務となって、東北の観光地巡りなどを主に行っております。普段は、カフェやラーメン屋など美味しいお店の開拓をしています。美味しいお店を見つけたときは、上司や同僚にここのお店美味しかったよと教えています。今度は仙台名物の牛タンや岩手のわんこそばなども食べに行きたいと思います。
パーソナリティ:
東北には各地に美味しいものがたくさんありますからね。
私のお勧めは、山形名物の冷やしラーメンです。
田中事務官:
冷やしラーメンですか・・。
是非、暖かくなったら今度食べてみます。
パーソナリティ:
ぜひご賞味ください。
それでは最後に、防衛省を目指すリスナーの方々にメッセージをお願いいたします。
田中事務官:
はい、防衛省の業務は、多岐にわたり「こんな業務もあるのか!」と驚くことばかりですが、やりがいを感じる業務はたくさんあります。
東北防衛局では業務説明会なども開催していますので、興味がある方は東北防衛局のホームページをご確認ください。
パーソナリティ:
本日は、東北防衛局の事務官の方々からお話を伺いました。皆さん、ありがとうございました。
全員: ありがとうございました。
パーソナリティー:
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