防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
 自衛隊百科 
共通
(12月放送内容)



 

テ−マ:東北防衛局の若手職員(技官)の活躍について

 
 

パーソナリティー:
 本日は、東北防衛局のことをリスナーの方により詳しく知っていただきたいとの思いで、若手の技術系職員3名の方々にお越しいただきました。
 よろしくお願いいたします。

全員:
   よろしくお願いします。
 

パーソナリティ:

 はじめに自己紹介と業務内容の紹介をお願いします。
  

角野技官:

 はい、みなさん、こんにちは。建築課の角野です。兵庫県出身で採用から今年で6年目となり、今日来ている3名の中では一番年上の28歳です。
 業務内容は建設工事の中で建築担当として駐屯地や基地内の建設工事の監督を行っています。


菊池技官:

 土木課の菊池です。岩手県出身で平成30年度に採用され今年で5年目を迎えた23歳です。高校卒業後、さいたま市にある北関東防衛局で採用となり、次に、横浜市にある南関東防衛局に勤務し、異動で今年の4月から念願の東北防衛局で勤務することが出来ました。
 業務内容は自衛隊駐屯地内における土木工事の監督のほか、工事を行うための敷地測量や設計を行っています。

斎藤技官:
 事業監理課の齋藤です。今年4月に北海道防衛局から転勤してきました。今年、社会人4年目で23歳です。
 現在は主に、防衛施設の工事や業務の検査スケジュールの管理、検査に係る関係書類の作成、重要な工程管理が求められるプロジェクトのマネジメント業務の補佐をしています。
 

パーソナリティ:

 はい、皆さん、主に防衛施設の建設に関する業務を行っているのですね。

菊池技官:
 はい、日本には2,400を超える自衛隊や在日米軍の基地・駐屯地があります。このなかには、飛行場や格納庫、レーダー施設など様々な施設があり、これら施設の設計や監督官業務を行っているのが、私たち、地方防衛局の技術系職員、防衛技官なんです。

パーソナリティー:

 日本の防衛を支える仕事なんですね。
  皆さん、今までに「やりがい」を感じたことや印象に残っているエピソードがありましたら教えてください。

角野技官:
 はい、建設工事は発注者・受注者・工事監督官と多くの立場の人が携わり、日々、連絡・調整を行い、工事を進めていくことになります。その中で、例えば、図面に書ききれていない細かい部分をどうするかといった技術的な問題や、想定外の問題が発生し、その問題解決に奔走することがあります。
 そういった問題を乗り越えて、工事が完了したときは充足感に満たされ、また、実際に施設を使用されているところを見ると、自分が頑張った施設が役に立っていると実感でき、非常にやりがいを感じます。

菊池技官:

 私は、昨年度まで、大型事案の港湾工事を担当しており、その工事は11年をかけて、岸壁を作る工事です。工事が完成する年に担当をしたこともあり、過去にどのような経緯で、どのようなものを作ろうとしたのか当時の設計思想を読み解くために分厚い資料を8冊位読み込み勉強しました。
 自衛隊基地において港湾施設を建設することは全国的にあまり多くない上に、全く知識がなかったので参考文献を読み込んだり、知見のある設計業者さんにお願いして勉強会を開催してもらったりと理解を深めるのに四苦八苦しました。そんな苦労もあり、工事完成後の現場を見たときは、これまで勤めてきた中で一番達成感を感じました。

斎藤技官:
 私もやはり、何もないところに建物や構造物を1から作り上げ、実際利用していただいていることについて、やりがいを感じます。
 普段何気なく利用している建物や道路等にも、さまざまな分野からの技術的なアプローチがされていて、大勢の方々が携わっているんだなと実際自分も入省してから身をもって体感することができました。

パーソナリティ:

 皆さん日々の仕事にやりがいを感じて取り組んでいらっしゃるようですが、職場の雰囲気や環境はいかがですか。

角野技官:
 私が所属している建築課は、課長以下9名の職員が勤務しており、案件ごとに担当を決めていますが、分からないことや判断に迷うことがあれば、担当や上司部下の枠を超えて、お互いに助け合う雰囲気があります。また、業務の効率化や休暇取得推進が行われており、自身のその時の仕事量にもよりますが、自由に休暇を取得することができ、自分の私生活を優先することもできます。


菊池技官:

 私は4月から東北防衛局で勤務していますが、東北局はアットホームな感じがあり、自分の所属している土木課以外の人とも気軽に雑談や相談事ができたりとすごい雰囲気がいいです。
 職場環境については、国家公務員のため全国転勤もあります。特に技官系については、通常2〜3年に一度の転勤がありますが、これはデメリットではなく、私はメリットと思っています。地方防衛局は全国の主要都市に8局ありますので、転勤するたびに休みの日ふらりとその地方の観光巡りや、私は釣りが好きなので、全国の釣り場で釣りをできるのは最高です。

斎藤技官:
 私が勤務している事業監理課は、同年代の職員が多く気さくで溶け込みやすい雰囲気のある職場です。わからないことや悩み事があっても、上司に相談しやすく、的確な助言をいただけるので日々勉強になることが多くあり新鮮です。
 また、全国に同期がいて心強いし、毎年職場関係の知り合いが増えるのが楽しいです。入省前はデスクワークが多い職場かなと思っていましたが、出張が多く良い気分転換になります。
 まだまだ自分自身も知識や経験が浅くわからないことだらけですが、同年代のみんなと協力しながら成長していければいいなと思っています。

パーソナリティ:

 防衛省職員と聞くと、堅いイメージがありましたが、皆さん和気あいあいと仕事をされているのが目に浮かびました。
 角野さんはなぜ、防衛省を志望したのですか。

角野技官:
 私は元々、町づくりに興味があって、国家公務員のことを調べているときに、自衛隊基地って小さな町だなと思いました。中でも、新しい基地を作る事業があれば、町を一から作ることができ、そのスケールの大きさに他にはない魅力を感じました。市町村や民間企業では、再開発事業が数十年に一度あっても、今時ニュータウンといった町そのものを作るということはないと思い、防衛省を志望しました。

パーソナリティ:
 防衛省で町づくりですか、思いも寄りませんでした。
 それでは、最後に代表して斎藤さんから国家公務員を目指すリスナーの方々にメッセージをお願いいたします。

斎藤技官:
 防衛省では、飛行場や格納庫、火薬庫や射撃場など防衛省職員でなければ経験できないような工事に多く携われることができ、知識の幅が広がります。  
 また、自分が携わった施設が完成した時、日本の安全保障を支えているということが直接的に実感できます。
  東北防衛局では業務説明会なども実施していますので、興味がある方は足を運んでみてください。
 この放送を通じ少しでも防衛省・東北防衛局に興味を持っていただければ幸いです。


パーソナリティ:

 本日は、東北防衛局の技術系職員の方々にお話を伺いました。ありがとうございました。

全員:
 こちらこそ、ありがとうございました。


パーソナリティー:

 このコーナーでは、よりよい内容にしていくため、ラジオをお聞きの皆さまからご意見・ご感想を募集しております。お聞きのコミュニティ放送局までご連絡ください。

 
 
  
 
このペ−ジのTOPに戻る
 
   


日本の防衛Q&ATOPページ