防衛省・東北防衛局がおくる日本の防衛Q&A
 自衛隊百科 
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(8月放送内容)



 

テ−マ:東北防衛局と地域との繋がり

 
 

パーソナリティー:
 本日は、東北防衛局と地域との繋がりをテーマに、東北防衛局の若手職員3名の方にお越しいただきました。よろしくお願いします。

職員3名:
 よろしくお願いします。
 

パーソナリティー:

 では、はじめに自己紹介をお願いします。
  

香事務官:

 地方調整課地方協力確保室の香優佳です。採用2年目で仙台市出身です。


佐々木事務官:

 防音対策課の佐々木健允です。若手と言っても今年で7年目を迎え、中堅の域に入っています。出身は仙台市です。
 
小杉事務官:
 施設管理課の小杉理華です。入省3年目になります。出身は福島県の会津若松市です。


パーソナリティー:

 それでは早速ですが、皆さんは普段どのような業務をされているのでしょうか。
 香さんからお願いします。

香事務官:
 私は、地方協力確保事務という仕事をしています。地方協力確保事務と聞いてもピンとこないと思いますが、簡単に言えば、地方公共団体や地域の皆様に対し、防衛政策について広く理解と協力を得るために行う仕事を担当しています。
 

パーソナリティー:

 具体的にはどのようなものですか。

香事務官:
 はい。このラジオ放送をはじめ、防衛セミナーの開催や防衛白書の説明、日米交流事業といった業務になります。ラジオ放送は、幅広い年代の方に、防衛省・自衛隊のことを知っていただき、興味を持っていただきたいという思いから、平成22年から実施しています。  
 防衛セミナーは、東北6県で開催しており、近いものでは9月26日、山形市の山形テルサにて元防衛事務次官の黒江氏と防衛研究所の兵頭氏を講師としてお迎えし開催する予定です。
 防衛白書の説明は、毎年発行しています防衛白書の内容について、東北防衛局や地方協力本部の幹部職員が各地に直接出向き、県知事や市町村長などに説明を行っています。
 日米交流事業は、青森県に駐留する米軍人及びその家族と地域住民がスポーツや文化交流を通じて、親交を深めるイベントで、米軍人、地域住民双方から好評を得ています。

パーソナリティー:

 防衛省・自衛隊、また、東北防衛局の広報活動は幅広いですね。次に佐々木さんお願いします。

佐々木事務官:
 はい、防音対策課では、自衛隊や米軍が使用する飛行場の周辺などにおいて、航空機の離陸、着陸による音響障害を防止、軽減するため、住宅への防音工事や、学校・病院などへの防音工事の補助を実施しており、私は、住宅防音工事におけるエアコンやFFストーブなどの機能復旧工事を担当しております。
 具体的には、それらの機器が設置から一定の年数が経過し、老朽化等により故障した場合、交換が必要なため、住民の方が必要な工事として提出する申請書類の審査を行っています。

パーソナリティー:

 防音工事と言えば窓(サッシ)の取り換えが頭に浮かびますが、エアコンやストーブなどの設置も補助しているのですね。

佐々木事務官:
 はい。基本的に、飛行機の騒音により住宅の窓を開けられないことが前提となっていますので、エアコンなどの補助もしております。

パーソナリティー:

 次に小杉さんお願いします。

小杉事務官:
 私が今携わっているのは、飛行場などの防衛施設の周辺に所在する防衛省の土地の維持や管理です。
 航空機の騒音などが著しい土地を移転補償により国が買い入れ、施設管理課が管理しています。
 その業務内容は幅広く、具体的には草刈に加え無断使用やごみの投棄を防止するための巡視・清掃を行う除草等工事や、国有地の境界杭を設置する業務の発注を行っています。
 その他に、国有地を利用したいという方に対し、使用許可の手続きを行っています。主なものとしては、電力会社への電柱設置敷地のほか、地方公共団体に対して、消火栓や防火水槽、公園用地や資材置き場などへの使用の手続きのほか、個人や民間企業に対しても使用許可の手続きを行っています。


パーソナリティー:

 え、個人でも国有地を借りることができるのですか。

小杉事務官:
 はい、使用料はかかりますが、一般の方でも国有地を借りることができます。
  借りるための条件などもあり、この場で詳しく説明すると時間も足りなくなりますので、東北防衛局のHPに詳しい内容を掲載していますのでそちらをご覧ください。

パーソナリティー:

 では、皆さんが、今までに「やりがい」を感じた業務や印象に残ったエピソードについて、香さんから順に教えてください。

香事務官:
 特に印象に残っているのは、今年7月に実施した「かかし作り交流プロジェクト2022inつがる」です。これは地元の小学生と米軍人がチームを組み、協力して一体のかかしを作るというイベントです。
 新型コロナウイルス感染防止のため、地元の小学生と米軍人が別々の会場に集まり、リモートで繋ぎ、2日間で行いました。  
 始まる前は、小学生と米軍人が別会場に分かれている状態で、コミュニケーションも取りつつ、かかしを作ることなんてできるのだろうか不安もありましたが、米軍人たちは簡単な英語や日本語を使い、また、児童たちはオリジナルなかかしの絵を見せ、授業で習った英語を使って、イメージを伝えコミュニケーションが密に行われました。
 出来上がったかかしは、腹筋がシックスパックに割れていたり、ウルトラマンのかかしを作っていたり、細部までこだわっており見事なかかしでした。
 参加者たちから「直接会うことはできなかったけど、協力してかかしを作ることができて楽しかった」といった感想をいただき、リモートながらも活発な交流ができたことにホッとしました。

佐々木事務官:
 私は、住民の方と直接やりとりすることが多く、防音工事を受けられる方の中には書類の作成に不慣れな方やご年配の方もいらっしゃるため、申請内容等の説明などについては丁寧でわかりやすい対応に努めております。  
 また、実際に住宅に伺い現地調査や完了確認を行うのですが、その際に住民の方から直接感謝を伝えていただいた際には、防衛施設の運用により障害を感じられている方々への助けに多少なりともなれているのだなと自分の仕事の励みとなりました。
 現地調査では住民の方と直接会話ができ、工事の話や世間話などをする機会もあり、お爺ちゃんなどと話していると、方言の勉強にもなり、仕事以外でも良い経験もさせてもらって「いがった」です。

小杉事務官:
 先ほども触れましたが、令和元年度から個人や民間企業も有料で国有地が使用できるようになりました。そのため様々な用途で土地を使用したいという相談があるものの、使用できる用途は法令や規則により条件が定められていますので、それに該当するか精査します。
 その後現地に向かい、使用希望者と直接会ってこれからの流れを説明するとともに、希望する土地を一緒に確認するなど何度も調整を重ね手続きを進めていきます。昨年度は初めての業務だったうえに短期間のうちに何件も申請があり、とても緊張しました。   個人や民間企業に対する使用手続きは、地方公共団体に対するものよりも手続きの量が多いため、複数を並行しての処理はとても労力がいり大変でしたが、無事手続きが完了できた時は達成感がありとてもやりがいを感じました。  


パーソナリティ:

 皆さん日々の仕事に真摯に取り組んでいらっしゃるのですね。
 本日は、東北防衛局の若手職員からお話しをお伺いしました。皆さん、どうもありがとうございました。

職員3名:

 ありがとうございました。


パーソナリティー:

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