企業の皆様へ

まず出頭してくれた皆のモチベーション、そしてスキルの高さに敬意を表します。本当にありがとう。

また、本日ご足労頂いた青森地方協力本部長をはじめ、青森地本関係者の方々、そして隊員の出頭にご理解をいただき、今回快くお送りくださりました、地元㈱北奥設備様及び第一貨物㈱様をはじめ、県内即応予備自衛官雇用企業の皆様方、本当にありがとうございます。この場をお借りいたしまして感謝申上げます。

派遣にあたり、皆に申し述べる。皆承知のとおり、発災日の3月11日、我々4中隊は多賀城におり、すぐさま東松島市野蒜地区という所に災害派遣され、捜索救援活動を5日間実施しました。メディアでも放送されているとおり、本地区は瓦礫の山となり、町は跡形もなく、また遠くに住んでおられた被災者の身内の方々が、家があったであろうその場所に来て、涙を流しながら子供さんやお孫さんの名前を叫んでおりました。

また、4中隊としても悲しいことに、その5日間に42のご遺体を発見・収容し、この派遣準備のため一旦八戸に帰ってまいりました。加えて、多賀城に勤務している隊員家族の方々も犠牲者となっている。そんな惨状でありました。

これから皆が活動拠点とする多賀城駐屯地についても、まだライフラインは復活しておりません。そんな状況下での活動状況になるため、人によっては集中力がなくなったり、怪我をしやすくなったり、ストレスが溜まったり、嫌な思いをすることがあると思う。また、メンタル的にも落ち込むことがあると思う。どうか辛くなったならば、遠慮なく申し出てほしい。どうか、仲間として互いに関心を持ち合い、そして皆で乗り越えていきたいと思う。

派遣にあたって、次の3つに着意してもらいたい。

1つは、固定観念、先入観を持たないでほしいということである。初めての派遣活動であって、我が4中隊は、基本的に方面直轄の予備である。状況は刻々と変化します。昨日実行していたことが、今日そのまま実行されるとは限らない。現に、今朝達した行動についても、先程すでに変わり、再度示し直したところであります。状況は常に変化するものだということを認識してもらいたい。

2つ目は、情報管理・保全である。まず、情報に関しては現地の人々は色々な情報を持っています。派遣活動にあたっては、その現地の人の情報を活用して行動してもらいたいと思います。要は、現地の人々とよく接触して、相手を気遣って、そして派遣活動の資にしてもらいたい。ただ、情報というのは黙っていても入ってきません。自分から掴み取って、その情報を仲間で積極的に提供し合い、そして活用してもらいたい。また、保全に関し、被災地においては、皆が持っている携帯電話での撮影等は一切禁止である。併せて物品の保全に十分注意してもらいたい。

3つ目は、安全管理である。各人が危険を察知するアンテナを常に張り巡らせて、自分なりの危険見積もりを実施してもらいたい。

最後に、メディア等で言われている言葉がありました。「この災害に際して、日本人の我慢強さ、冷静さ、他人をいたわる心、秩序ある行動が世界から賞賛され尊敬されている。」と書かれておりました。災害派遣における私たちの主たる任務は、今後、物資輸送になる可能性が大である。自衛官として、そして同じ東北人として、そういう秩序ある行動、気持ちを持って現地に赴きたいと思うのでよろしく頼む。



弘南バス㈱ 弘前営業所

2等陸曹 吹田 一仁

今回の派遣にあたり、家族には心配をかけますが、自分のできることを精一杯やり、無事自宅に帰ってきたいと思います。

被災地では、自衛官としてやるべきことをやり、少しでも被災された方の力になれる様頑張りたいと思います。

最後に、会社の上司・同僚の皆様に、今回派遣させていただいたことに対し感謝申し上げるとともに、災害派遣が終わり会社に復帰した際は、今回の活動について詳しく報告したいと思います。

また、今回災害派遣にあたって快く出頭に協力していただきました、企業主、上司、同僚の皆様に感謝いたします。

2等陸曹 上原 裕二

家族には多少心配もされましたが、無事に任務を完了して帰ってきたいと思います。

災害派遣にあたっては、被災された方々の少しでも役に立てるよう頑張りたいと思います。

任務終了後、会社に復帰した際には、今回の経験を少しでも活かし、会社のために貢献できるよう頑張りたいと思います。

3等陸曹 下山 礼子

今回夫婦で参加するということで、3歳になる娘をおばあちゃんに預けてきました。ちょっと心配ですが、おばあちゃんにも頑張ってもらいたいと思います。

災害派遣は今回初めての経験ではありますが、少しでも皆さんの役に立てるように頑張ります。

任務終了後は、今まで同様、仕事を頑張りますので、よろしくお願いします。

2等陸曹 小野 章則

今回の招集に関して、会社に出頭したい旨を打診したところ、快く承諾してくれた。と言うのも、先代の社長が協力会会長ということで、地域に根ざした社会に貢献していく会社づくりを奨めてこられたことや、今までにない大規模災害ということもあり、今回の即応予備自衛官の災害派遣にはとても協力的で、「行ってこい!」と心強く後押ししてくれた。職場の仲間も、大変な状況であることをわかってくれているので応援してくれている。

まだ小さい子供を残しての出頭になるのですが、家族からは「気をつけて行って来て!」と言われた。現職自衛官の時は演習で1~2週間家を空けることもあったが、今の職場では1週間ですら家を空けることはなかった。そういう点で家族に支えられ、協力してくれていることも考えると、やはり頑張ってこなければならないと思っている。

被災地では、部隊として動くことになると思うので、上官の指示に従って行動したい。被災地の状況はTVでは見てはいるが、実際の被災地を見たわけではない。そのため被災地に行ったら自分の目で現状を確かめて、自分が現地でいかに協力できるかを考えたい。

即応予備自衛官の災害派遣も、これほどの大震災も、どちらも初めての経験である。今回の派遣で得た経験は、これからの仕事に何らかのかたちで繋げていきたい。

また、今後こういった災害招集があった場合についても、積極的に参加し協力していきたい。

2等陸曹 丹代 義孝

こういう非常事態に、地本の担当者の方が色々と尽力してくださり、このように派遣できることが決まりとても感謝しています。ありがとうございます。

TVを見て大変な状況だと上司や同僚は皆知っています。今回の即応予備自の災害派遣に関しては、社員一同が、皆が協力的であり、その気持ちも背負っていきます。

家族からは「災害派遣は2週間の長期間になるので、身体に気をつけて行ってらっしゃい。怪我はしないで!」と応援してくれました。

被災地では、少しでも被災者のためになることができればと思っています。

このような甚大な被害をもたらした災害が、今後は生起しないことを祈るばかりです。こういった悲惨な災害はもうたくさんです。まずは、現地で一生懸命頑張ってきます。

弘南バス㈱ 五所川原営業所

3等陸曹 寺田 吉伸

今回の災害派遣に関して、会社の皆様のご理解いただき誠にありがとうございます。

家族のもとに笑顔で帰ってこれるよう頑張ってきます。

陸士長 伊藤 雄一

健康に気をつけて、元気に帰ってこれるよう頑張ってきます。

任務終了後、会社に復帰した際には、今回の経験を活かし、会社のため、社会のために貢献できるよう頑張ります。

エヌエスサービス㈱

3等陸曹 下山 誠一

今回の招集に関し、社長をはじめ、部長、製造ラインのリーダーにご理解をいただいて感謝しています。また、今回の出頭で勤務に穴をあけることになり、会社、特に製造のラインの仲間にはご迷惑をお掛けします。

自分の子供はもうすぐ4歳。言葉も覚え会話も出来てきた時期であり、家を空けて夜電話をすると「さびしい、早く帰ってきて。」と言われる。夫婦で出頭していることから、さみしい想いをさせているかと考えるとグッとくるものがあるものの、心を鬼にして「仕事だから我慢して。」と子供には言い聞かせています。

被災地では、瓦礫の除去や人命救助等、与えられた任務は何でも全力でやることが被災者のためになると思っています。

第1次から第2次と引き続き出頭することから会社には迷惑をお掛けすることになります。しかし、会社からは「こういう時こそ支え合うのが仲間。何も心配せずに行ってこい。」と温かく背中を押してくださいましたので、気持ちの面で楽に出頭することができました。 

帰ってきたら、今まで以上に仕事を頑張っていきたい。また、即応制度についてもっと理解していただくよう、今回被災地で活動してきたことを上司をはじめ同僚に話したいと思います。

3等陸曹 對馬 龍一

上司の方々、今回の出頭に対しご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。

3等陸曹 成田 孝広

災害派遣間は、上司・同僚の皆さんにご迷惑をお掛けしますが、仕事に復帰した際には、またバリバリ働きますのでよろしくお願いします。

タイショウ警備保障㈱ 青森営業所

3等陸曹 工藤 学

タイショウ警備の所長並びに上司・同僚の皆様、今回はこの出頭を承認していただき、本当にありがとうございます。

被災地では、少しでも被災者のために頑張っていきます。

任務終了後、会社に戻りましたら、今まで以上に頑張りますので、今後もよろしくお願いします。

㈱北奥設備

3等陸曹 上村 康則

今回、急な招集にもかかわらず出頭を許可してくれた会社の皆様、同僚の皆様、本当にありがとうございます。

災害派遣に行って被災者の方が元気になるような事をしてきたいと思います。

任務終了後、会社に戻ったら、この経験を仕事に活かして頑張っていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。



★㈱北奥設備 八戸支店 支店長 北向 一夫 様

この度の大震災における災害派遣に対しまして、上村君に出頭命令が出されましたけども、今回あなたの「是非とも災害派遣に行きたい」という強い意思と思いを受け、大変な震災の被害が出ている中において活動をしていただくことは、会社としても我々の想いをあなたに託すような気持ちで一杯であります。

即応予備自衛官は、この復興に向けて一つの道筋を付ける大きな役割を担っていると思います。現地では大変な苦労があるかもしれませんが、そのことをよく理解していただいて、現地では精一杯の復興に向けての努力と、そして被災された方々の心の癒しになるように、励ましの思いや信念をもって活動にあたっていただきたいと願っております。

まだまだ余震が続いている中、ご家族の方々を残されて任務にあたることで多少の不安を抱くことがあるとは思いますが、会社としてもご家族に対しまして配慮をしていきたいと思っておりますので、どうぞ安心して災害地において活動されることを期待しております。

この復興活動は長期にわたるものになるかもしれませんが、会社としても、ある程度目途がつくまでは継続的に協力していきたいと考えておりますので、現地において今後の災害復旧への一つの形を作ってくれることを願っておりますので、どうぞ頑張ってください。

㈱トスネット

陸士長 工藤 章人

この度の出頭に関して、社長をはじめ会社の皆様からご理解をいただき、とてもありがたく思っています。同僚のみなさんには、自分が抜けている間ご迷惑を掛けると思いますが、精一杯頑張ってきますので、皆さんも頑張ってください。

家族には心配をかけますが、自分たちも任務のため頑張ってきますので、よろしくお願いします。

この度の災害派遣にあたっては、今回初めて即応予備自衛官として派遣するということですが、現地では自分に与えられた任務を、忠実に、そして全力でぶつかって行きたいと思います。

そしてこの任務終了後、会社に戻りましたら、自分たちが不在の間ご迷惑を掛けた分、仕事のほうも、さらに精進して頑張りたいと思います。

陸士長 渡邉 満

家族・友人には寂しい思いをさせますが、自分も与えられた仕事を精一杯頑張ります。

即応予備自衛官始まって以来の災害派遣ということなので、全身全霊をかけて頑張って行きたいと思います。

任務終了後に会社に戻った際は、今まで以上に会社のため頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致します。

㈱木村食品工業

3等陸曹 水島 塁

社長、課長並びに社員の皆様、今回の災害等招集に行かせていただき、誠にありがとうございます。

今回災害派遣に行った際には、自分たちに出来る限りの事をやり、体に気をつけ頑張りたいと思います。

3等陸曹 下山 雅弘

おやじ、おふくろ、友人、そして会社の皆様、今回の出頭に対し応援して下さり本当にありがとうございます。

任務終了後に会社に戻った際には、また一生懸命仕事に取り組んで行きたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。

第一貨物㈱八戸支店

3等陸曹 渡邊 正哉

今回の出頭に際し、快く送ってくれた企業のみんなに応えられるよう、自衛官として、また人として、自分ができることを精一杯頑張ってきたいと思います。



★第一貨物㈱ 専務取締役 松田 昌弘 様

渡邊君、今回の災害等招集に関し、会社といたしましても全面的にバックアップしていきたいと思っておりますので、大変辛い思いをしている被災者の方々のお力になれるように、是非頑張ってこの任務にあたっていただくよう、会社のほうからもお願いをします。

自衛隊・即応予備自衛官、そして渡邊君のご奮闘、心より期待しておりますので、是非とも頑張ってください。

㈱沢田建設

3等陸曹 山岸 義弘

会社の皆さん、今回の招集に気持ちよく送り出していただき、ありがとうございます。

自分の家にも津波の被害があったにもかかわらず、家族も快く送り出してくれたことに感謝しております。

任務を終え会社に復帰した後は、これまで同様、精一杯仕事に取り組みますので、よろしくお願いします。



★㈱沢田建設 専務取締役 西川 束雄 様

即応予備自衛官として初の派遣活動と聞き、その活動に社員を送り出せることを大変誇りに思います。会社の方は気にせず、今は被災者のため、自分の持ち場を精一杯頑張ってください。

また、どうか身体とメンタル面においては十分留意されて下さい。

㈲田中自動車

3等陸曹 三橋 誠

今回の招集に対し、会社が「頑張ってこい!」と言ってくれた。家族についても出頭に際し「頑張ってきて!」と快く言ってくれた。出頭は今回の第2派からであるが、これから第何派まで継続されるかわからないが、私としては継続して参加したいと思っています。

手当はどうでもいい。人として自衛官として国の役に立ちたい。任務を通して少しでも被災者を勇気づけられればと思っています。

任務を終えて、職場に復帰した際は、活動してきた内容を会社の人に伝え、防災意識を高めていきたい。

㈱南建設

2等陸曹 三浦 覚

社長をはじめ会社の方々が今回の出頭に快く送り出してくれた。これから第何派まであるかわからないが、家内の承諾を得れて継続して参加していきたい。

不安等については特にありません。特に、自衛隊のほうがいろんな面で安定してるので、家内も特に心配していないようです。

被災地では、与えられた任務を一生懸命こなしていきたい。また、可能であれば多賀城で被災にあった姉の旦那に会いたいと思っている。家も会社も流されたと聞いているので元気づけてあげたい。

任務終了後は、またいつもの会社員に戻ります。我が社は建設会社なので、地震発生後、照明車などを準備し被災地である八戸等へ行きたかったが、今回は残念ながら行けなくなったらしい。「今回帰ってきたら被災地での任務や活動内容について教えてほしい。」と上司や同僚に言われているので、いろいろな経験を話してあげたいと思います。

㈲濱名土木

3等陸曹 中村 聡

災害発生後、招集される前から、会社からは「いつ行くんだ?」「行かなくてもいいのか?」と逆に心配してくれるほど、即応予備自衛官制度や自分の出頭については全面的に協力いただくほど我が社は理解があります。

と言うのも、以前会社がお世話になった取引先が大船渡にあり、津波で会社は流されてしまったものの社長が生きていることを知り、大船渡に救援物資を持っていったのですが交通規制等により物資を届けることができなかったということがあった。そういった経緯もあり、被災者のために何かをしたいという社員全員の思いを、私は託されて出頭しています。

携帯番号を変えて通知する前に発災、当初は地本からの連絡が来なかったため第1派の出頭応諾締め切りに間に合わなかったのが残念です。

妻の勤務がここ3日間続いていたため、会えないまま出頭することとなったため、出頭前に電話でしか会話は出来なかったものの、「困っている人を助けてあげて!」と言われた。

被災地では、被災された方の少しでも力になればいいと思っています。

任務を終えて青森に帰って来たら、現地での体験したことを家族や会社の皆に伝えたいと思っています。

㈱大東警備保障

3等陸曹 山内 幸治

今回の出頭にあたっては、会社が自分の出頭に合わせて勤務割をしていただき、「がんばってこい」と言って送り出してくれました。また、親も「気をつけて行ってこい!」と言ってくれた。皆にたいへん感謝しています。

被災地では、現地の状況や活動内容がわからないため、健康状態だけが多少心配ですが、自分にできる事は何でも要求を受け、少しでも被災者の力になれればと思っています。また、活動中は臨機応変に被災者に声を掛けていきたい。

任務終了後をはじめ今後の事については未だ何も考えていない。とりあえず、この災害派遣に集中していきたい。ただ、会社に戻ったら、任務や活動内容を会社の皆に説明し、会社として出頭を承諾して良かったと思ってもらえれば。

タイショウ警備保障㈱ 弘前営業所

3等陸曹 佐藤 竜一

私たちは被災地の方々のたいへんさを、TVの画面等を通してでしか知ることが出来ませんが、「こういう時にこそ何か協力してあげたい!」という職場の皆の気持ちを、私が一手に背負って今回出頭しました。

自分に何が出来るか、どこまで出来るかわからないが、皆の期待に応えるよう、頑張りたいと思います。「ケガだけはしてくるなよ!」と快く送ってくれた会社の皆に感謝しています。

自分よりも先に派遣された第1派の隊員仲間に、現地がどういう状況か電話で聞いたりした。それを家族に伝えると職場の仲間と同様に「行ってきてあげて。そして一生懸命頑張ってきて。」と応援してくれた。

被災地では、どういう任務にあたるのか未だわからないが、自分で出来ることは率先してやっていきたい。被災地の方々に直面することになると思うが、同じ気持ちになって親身に接していきたい。私たちは任務が終われば普段の生活に戻れるが、被災者はそうではない。その大変さを僅かかもしれないが理解し、何か被災者の力になれればと思います。

災害派遣では現地の人の辛さを目の当たりにしてくるはず。その経験から「今までの自分はどうなんだろう」と振り返ることとなるだろう。今回の経験で、価値観ではないが、物事の考え方を自分なりに改めたいと思っている。また、それを会社の同僚にも「このままでいいのか」と問いかけ、平穏に過ごしていけることの有り難味をお互いに見つめ直していければと思う。

3等陸曹 齋藤 恵介

会社は即応予備自衛官としての出頭を理解してくれているので、今回も毎年の出頭訓練同様「行ってもいいよ!」位に快く送り出してくれました。

一緒に暮らしている親には黙って出頭して来てしまった。たぶん招集命令書が届いたことは知っているので理解してくれていると思うが、多賀城へ出発する前には、連絡をいれたいと思います。

被災地では、まだ何の任務にあたるのかわからない状況なので、自分にやれることをやるしかないと思っています。

会社に戻ったら、上司や同僚に被災地での様子を報告するつもりです。

3等陸曹 工藤 尚広

今回の出頭に関して、会社からは「どんなことでも頑張ってこい」と応援してくれました。職場には、私以外にも即応予備自衛官がいますが、会社側は全員を快く送ってくれました。出頭している間は、他の人に仕事を変わってもらいますが、会社がちゃんと勤務割をしてくれているので安心しています。

家族からは「体に気をつけて、2次災害にあわないように。」と言われてきました。

被災地では、困っている人がいたら助けてあげたい。今はただそれだけです。

今後職場に復帰しても、「困った人がいたら助けたい」という気持ちをもって仕事に励んでいきたいと思います。

フロンティア開発㈱

2等陸曹 長津 政樹

今回の出頭に関して、社長からの「今までの即応予備自訓練の成果をみせてこい」という応援の言葉をいただきました。また、会社からは、私が出頭の間抜ける穴をバイトを雇って補填する等の配慮をいただいた。たいへん感謝しています。

妻には「2週間でも3週間でも行って来いよ。」と言われた。今日の出頭に際しても、むつ市内から八戸駐屯地まで送ってくれた。理解してくれて感謝している。

被災地での任務が何になるのか未だわからないが、被災者のために少しでも力になれればと思っています。瓦礫を片付けたり、被災者の大事な品を探したり、何かしらの役に立ちたい。

職場復帰した後は、今回の経験を生かせられるかはわからないが、とりあえずは不在間に迷惑を掛けた同僚に恩返しする意味でも、今まで以上に業務をこなしていくだけです。

㈱澤田建設

3等陸曹 田中 省伍

会社は即応予備自衛官としての出頭を理解してくれているので、今回の出頭も特に何も言わずに快く送り出してくれました。家族も出頭したら自衛官として勤務できることから特に不安もないようでした。

被災地では、まだ何の任務にあたるのかわかりませんが、捜索活動などで人の助けになりたいと思っています。

会社に戻ったら、現場の状況や活動内容を報告するつもりです。

㈱平山建設

3等陸曹 佐野 大樹

会社「頑張ってこい!」と言ってくれ、快く送り出してくれました。

妻からは、「どこに派遣されるかはっきりわからないため、放射能だけには気をつけてほしい」と言われました。

被災地では、被災者のために役立てる事は何でもやりたいです。

災害派遣から戻ったら、会社の皆や家族に被災地の状況を話してあげたいと思います。

㈲ジョイパックあかさか

3等陸曹 相坂 寿雄

私の会社は社長と店長と私の3人しかいないので、私が抜けると作業も含めて2人で行なわなければなりません。忙しい時期なのにもかかわらず、「こんな状況だし自衛官として行ってこい!今は被災の影響で物が入ってこないので行ってもいいよ!」と出頭を快く承諾していただき送り出してくれました。ただ、生活保護を受けている方々に地デジのチューナーの無償設置をできるのが私だけ(許可の関係で他の社員は出来ない。)で、誰も取付けれない状態なので、戻ってからがちょっと心配です。家族からも特に心配はされなかったので、今は気持ちを切りかえて出頭に望んでいます。

被災地では部隊として行動するので、個人的に支援してあげたいことがあっても出来ないかもしれないが、少しでも被災者のためになる事をやるよう心掛けます。

任務を終了した復帰後についても、ボランティア活動など引き続き復興支援に携わっていきたいが、家庭も仕事もあることから現状は難しいと思います。現実として個人ができることとしては募金活動位しか思いつかないので、そういう形で支援をしていきたい。

丸運十和田運送㈱弘前営業所

2等陸曹 鶴田 昌樹

今回の出頭について、本社(十和田)ではわからないかもしれないが、弘前営業所は理解して出頭を認めてくれました。弘前営業所には社員も少ない分、皆にご迷惑を掛けることになるので、もしかすると快く思っていない同僚もいるかもしれない。今回の出頭により、会社や同僚の皆に、何かあったら即応予備自衛官として勤務しなければならいこと、そのための毎年の訓練であることを、少しは理解していただけるかもしれないと期待しています。

家族からは、「気をつけて行ってきて!」と言われた。色々相談して、出頭している期間内は子供を親に預けてきた。親に協力してもらっているので大変ありがたい。

テレビで見る悲惨な現場に行くと思って出頭したが、中隊から話を聞くとどうやら違うみたいですが、被災地に行っても自分のできることをやるだけです。自分としてはテレビで自衛官が救援活動を行っている映像を見て、自分も即応予備自衛官として、もっと早く被災地へ行かないと駄目なんじゃないかと焦っていた。早く被災者のためになんとか力になれればと思います。

㈱八戸科学

3等陸曹 菅原 修

会社からは「頑張ってこいよ!」と言って快く送り出してくれたが、自分が不在する間の穴埋めがいないので社員の方には迷惑を掛けてしまいます。年間の出頭訓練は事前計画により勤務調整ができるが、こういった突発の震災への対応は、やはり難しいものがあると感じています。皆には「頑張って活動してきますので、会社のフォローを宜しくお願いします」と言いたい。

家族(親が会社社長)も、「一人の人間として、そして職場の皆の気持ちを背負って頑張ってこい!」と言ってくれました。

災害の規模が大きいので、個人の力はたかが知れてると思が、それを組織の力で出来るのが自衛隊なので、その点で自衛隊の組織の一員として頑張りたい。被災地では、与えられた任務を確実にこなすだけです。



★㈱八戸科学 取締役 菅原 洋子 様

長期の任務になると思いますが、健康や怪我等には十分に気をつけて、困っている被災者のために一生懸命頑張ってきて下さい。