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帰隊後インタビュー ~災害派遣活動を終えて~

【第4回インタビュー】

財団法人日本自動車査定協会 青森県支所 勤務

3等陸曹 小倉徳太

Q1.活動を終えて

今回私は初めて災害派遣活動に参加しました。派遣期間中は、朝5時半起床、6時半出発といった生活リズムで、現地での活動内容は行方不明者の捜索及びがれきの撤去でした。

初めて見る被災地の状況は、想像を絶するもので、テレビの映像を見ているだけではわからないと感じました。被害の規模があまりにも大きく、がれきを撤去しても先が見えない状況のせいか、「自分はきちんと役にたっているのかな」と自問自答することもありました。


Q2.今後の抱負

今回の震災で、我々即応予備自の必要性を再認識することができました。今回で即応予備自の派遣活動は終了となりますが、今後も実施される年間の訓練では、今まで以上の心構えを持って臨みたいと思います。

三八五エクスプレス株式会社 勤務 勤務

3等陸曹 馬場藤男

Q1.活動を終えて

今回、私は初めて災害等招集に参加しました。自分の目で初めて被災地を見て「現地の方々の生活が津波で一瞬のうちに壊されてしまったのだな」と悲しさがこみ上げてきました。

「被災地のために」というひとつの使命感を持ち、現職自衛官と共に災害派遣活動が出来て光栄に思いました。


Q2.今後の抱負

今後も招集があれば応じていきたいと思います。

自営業

3等陸曹 蛯名均

Q1.活動を終えて

今回、私は初めてとなる派遣活動を終えましたが、活動内容は東松島地区及び遠野地区において、行方不明者の捜索及びがれきの撤去を行いました。

がれきの撤去をしていると、勉強した跡が残る子供の学習ノートなど多くの生活の品々が見つかり、とても辛かったです。


Q2.今後の抱負

自分が生かされていることに感謝して生活していきたいです。万が一、今後もこのような災害が起きて、即応予備自が招集された際には貢献していきたいです。



【第3回インタビュー】

介護老人保健施設 湖水荘 勤務

2等陸曹 寺山 善輝

Q1.活動を終えて

私は今回で2回目となる派遣活動を終えました。派遣活動は、前回は塩釜地区において救援物資の輸送と給水支援、そして今回は七ヶ浜地区において行方不明者や遺品の捜索及びがれきの撤去を行いました。被災地をTV画面で見るのと実際自分の目で見るのとではまるで違いました。がれきの撤去の際、家族写真がでてきたときなどは、いたたまれない気持ちになりました。


Q2.今後の予定

今後の出頭については未定ですが、会社には派遣活動内容を報告したいと思います。

有限会社いろは木材 勤務

2等陸曹 橘 文明

Q1.活動を終えて

今回私は初めて災害等招集に参加しました。派遣活動は、七ヶ浜地区において行方不明者や遺品の捜索及びがれきの撤去活動を行いました。被災地では、冷蔵庫が真横に倒れていたり、生活感あふれる品々が津波で流され散乱しており、TVで見た光景よりもひどい状況でした。そのような過酷な状況下での作業となりましたが、被災者の気持ちを考えたら「自分は辛いだなんて言えない」と鼓舞して活動に専念しました。


Q2.今後の予定

被災地支援のために今後も災害等招集に応じていきたいと思います。

天馬株式会社 勤務

3等陸曹 松枝 秀夫

Q1.活動を終えて

今まで第1、2派と今回の第5派に参加しました。第1、2派は塩釜地区において給水支援、そして今回の第5派は七ヶ浜地区にある浄水処理場においてヘドロ上げ及びがれきの撤去を行いました。

今までの派遣活動を通して一番印象に残っていることは、給水支援の際に、被災者から感謝の言葉をいただいたことです。


Q2.今後の予定

今後の出頭については、会社と調整しながら出来るだけ多く参加したいと思います。

テルウェル東北株式会社 勤務

3等陸曹 田澤 一月

Q1.活動を終えて

今回私は4回目となる派遣活動を終えました。今まで塩釜地区において給水支援、七ヶ浜地区にある浄水処理場2ヶ所においてがれきの撤去活動等を行いました。

活動中に多くの被災者の方々から感謝の言葉をいただいたことがとても印象的です。


Q2.今後の予定

今後の予定としては、第7派に参加したいと思っています。

またこの派遣活動参加について、当初、新婚の妻は「被災者のためにがんばってきて」と泣きながら応援をしてくれました。これまで派遣活動を終えて家に戻ると、いつもより手の込んだ料理を作ってくれるなどしてくれた妻に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

株式会社出羽警備 勤務

陸士長 伊藤 雅史

Q1.活動を終えて

今回私は3回目となる派遣活動を終えました。今回の第5派は、七ヶ浜地区においてがれきの撤去を行いました。がれきを撤去していると「今はがれきの山であるこの場所も、以前は多くの家が建ち、多くの人々が生活していたのだな。」とやるせない気持ちがこみ上げてきました。しかし被災者の方々が前を見て元気に過ごす姿を見て「派遣活動に来た自分が落ち込んでいるわけにはいかない」と思い、全力で活動に取組みました。


Q2.今後の予定

次回は第7派に参加します。今後も被災地支援のために頑張りたいと思います。


陸士長 川田 拓也

Q1.活動を終えて

今回私は3回目となる派遣活動を終えました。活動内容はこれまで給水支援、捜索して見つけた写真やアルバム等を保管するビニールハウスの設営、がれきの撤去等を行いました。

ビニールハウス設営後、数多くの思い出の品が並べられた光景がとても印象的でした。


Q2.今後の予定

次回は第7派に参加します。家族も応援してくれているので今後も頑張っていきたいと思います。



【第2回インタビュー】

青森リンゴジュース株式会社 勤務

2等陸曹 笹森 照喜

Q1.活動を終えて

今回、七ヶ浜地区において、がれきの撤去、行方不明者及び遺品の捜索を行いました。被災地では、まだ下水道が復旧しておらず、派遣当初は不便さを感じましたが、時間が経つにつれて慣れていきました。どんな環境下でも人は順応していくものだと、その時に思いました。


Q2.今後の予定

私は第1~2派、そして第4派に参加し、次の派遣も希望しました。第2派を終えた際に、会社に災害派遣の報告をしに行くと、会社の同僚が気にかけて声を掛けてくれるなど皆の今回の災害招集に対する関心の高さを感じることができました。

株式会社木村食品工業 勤務

3等陸曹 水島 塁

Q1.活動を終えて

今まで第1,3派と今回の第4派に参加しました。今回、連続しての参加だったため、後半では多少疲れを感じました。第1派は塩釜地区で給水支援、第3派は同じく塩釜地区で遺品を保管するためのビニールハウス設営。そして今回の第4派では七ヶ浜地区で復興支援等を行いました。

現地での宿営生活では、一度大きい余震により停電になったときがあり、その際は不便さを感じました。また、入浴は派遣当初は二日に一度であったものの、今では毎日入浴できるので生活面に関しては徐々に改善されています。がれきの除去作業では、重機を使っての作業が出来ないため、ほとんど手作業で行いましたが、釘やガラスを触るため手袋がすぐボロボロになってしまいました。


Q2.今後の予定

今後の出頭については会社と調整しながら出来るだけ参加したいと思います。次回の出頭では、厚手の手袋を多く持参して臨みたいと思います。

三八五エクスプレス株式会社 勤務

3等陸曹 清水裕司

Q1.活動を終えて

派遣活動では、七ヶ浜地区において、行方不明者の捜索及びがれきの撤去を行いました。がれきを撤去する際に写真やアルバムを見つけるたびに「一枚一枚に思い出が詰まっているこの写真も一瞬のうちに流されてしまったのだなぁ」と悲しみがこみ上げてきました。


Q2.今後の予定

今は会社が多忙な時期のため、次回の派遣は見送らせていただきますが、少なくともあと1回は参加したいと思っています。ただ運送業である会社としても、災害物資を現地に運送しているので、日常の生活においても、少しは被災地のためになっていると思って仕事に励みたいと思います。

活動中、被災にあった方から被災当時の体験談を聞くと「津波が何重にも押し寄せてきて、家や車等全てが一瞬のうちに流されてしまった」とのことでした。しかしそんな状況でも被災者は前を見て、元気一杯に生活をしていました。戻ったら、そのことを家族や同僚に伝えたいと思っています。

大矢建設工業株式会社 勤務

2等陸曹 神 春治

Q1.活動を終えて

派遣活動では、第1派が塩釜地区で給水支援、第2派が同地区にある公共施設のがれき撤去、第3,4派では地区広域のがれき撤去を主に行いました。

第1派から継続して参加していますが、派遣当初に比べて被災者の方々にも笑顔が見受けられたことがなによりも嬉しかったです。先日、がれき撤去活動していると、漁にでる船を眺める被災者が「これが日常の生活だよな」とつぶやいたのが印象的でした。私は現役自衛官の時に、阪神淡路大震災でも災害派遣活動を行いましたが、今回の地震はそれと比べて異質のものに感じました。阪神淡路大震災の際には建物が残っていましたが、今回は町ごとがなくなっていたというイメージです。


Q2.今後の予定

自然災害はいつ起こるかわからないので、家族には日頃から備えておくよう伝えたいと思っています。