フィリピンへの国際緊急援助
フィリピンの国際緊急援助海上派遣部隊(護衛艦「いせ」輸送艦「おおすみ」補給艦「とわだ」)の出港
2013年11月台風30号で被害を受けたフィリピンに対し、11月12日に防衛大臣から自衛隊部隊による国際緊急援助活動の実施について命令が発出されました。
これを受けて、海上自衛隊の護衛艦「いせ」、輸送艦「おおすみ」、補給艦「とわだ」がフィリピン国際緊急援助統合任務部隊の海上派遣部隊として、救助活動及び救援物資等の輸送等をすることになりました。
フィリピン国際緊急援助統合任務部隊について
■「フィリピン国際緊急援助統合任務部隊を編成
編成完結日 | 平成25年11月17日(呉、小牧及びフィリピン共和国) |
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基本任務 | 医療・防疫活動、救助活動及び救援物資等の輸送等 |
定員 | 約1,170名 |
指揮系統 | 自衛艦隊司令官の指揮を受ける。 |
指揮官 | 第4護衛隊群司令 |
構成部隊 | 統合任務部隊司令部、医療・航空援助隊、海上派遣部隊、空輸隊 |
主要装備 | CH-47輸送ヘリコプター×3機、UH-1多用途ヘリコプター×3機、輸送艦1隻、護衛艦 1隻、補給艦1隻、KC-767空中給油・輸送機×2機、C-130H輸送機×7機、U-4多用途支援機×1機 |
フィリピン共和国への国際緊急援助活動の終結について
- 平成25年11月8日にフィリピン共和国を横断した台風により同国で発生した被害に関し、同月12日以降、国際緊急援助活動を実施していたところ、同国政府との協議を踏まえ、本日「国際緊急援助活動の終結に関する自衛隊行動命令」を発出致しました。
- 同命令に基づき、本日以降、順次活動を終了し、本邦へ帰国することとしており、全ての部隊が本邦に帰国するのは12月20日を目途としております。ただし、物資等の空輸については、帰国作業に支障を生じない限度において、同月18日まで実施する予定です。
- フィリピン共和国における国際緊急援助活動については、これまで最大約1,180名規模の隊員が派遣され、延べ2,646名の診療、延べ11,924名へのワクチン接種、約95,600m2の防疫活動、約540トンの物資の空輸、延べ2,327名の被災民の空輸等(※)を実施しました。現地からは、フィリピン政府等様々なレベルから感謝の意が表明されており、被災者の方々に対し効果的な活動が実施できたものと認識しています。
※各数値は12月12日までの総計
(防衛省HP報道資料)