たかしまの概要

 自衛艦の艦名は、海象、天象、山岳、河川、地方の名称などから命名されることとされており、
このうち掃海艇の艦名は、日本の島の名前から選ばれます。
 「たかしま」は、長崎県松浦市にある「鷹島」に由来します。「鷹島」は、約720年前の
元寇の際に神風が吹き、総勢4千4百隻の船と14万人ともいわれる元軍の大半が周辺の海底に
沈んだという歴史を持つ豊穣の海と緑あふれる山々が調和した美しい島です。
 掃海艇の主な任務は海中に敷設された爆発性危険物を除去し、海上交通の安全を確保することです。
爆発性危険物とは、戦時中に敷設された爆弾や機雷、不発弾などがあり、現代にもまだ数多く残っている
といわれています。本艇は、掃海隊群直轄で佐世保に配備されている第2掃海隊に所属し、ひらしま、
やくしま、たかしまで編成されています。掃海艇は、乗員約40人という少数精鋭の部隊です。少人数
だからこそ、風通しがよくアットホームな雰囲気があります。

2007年5月 ユニバーサル造船京浜事業所で起工
2008年9月 進水
2010年2月 就役 掃海隊群第2掃海隊に配備
2011年3月 東日本大震災 災害派遣
2011年6月 硫黄島実機雷処分訓練
2012年7月 陸奥湾機雷戦訓練参加
2013年2月 八代海機雷戦訓練参加
2015年2月 伊勢湾機雷戦訓練参加
2016年2月 伊勢湾機雷戦訓練参加
2016年2月~6月 米国主催第4回国際掃海訓練参加
2016年11月 日向灘機雷戦訓練参加
2018年7月 陸奥湾機雷戦訓練参加
2019年9月~12月 インド洋方面における海上訓練参加
2020年2月 伊勢湾機雷戦訓練参加
2020年7月 陸奥湾機雷戦訓練参加

特   徴
★ 国産新規武器システムの導入
 ・ 水中航走式機雷掃討具(S-10・1型) 
 ・ 機雷探知機(ZQS-4)
 ・ 掃海艇用情報処理装置(OYQ‐201)
 ・ 感応掃海具1型
 ・ 小型係維掃海具1型
 ・ サイドスキャンソーナー
★ 運動性能の向上
 ・ 可変ピッチプロペラ
 ・ シリング舵

主 要 目
主要性能 全 長 57m
幅 9.8m
深 さ 4.4m
基準排水量 570t
速  力 14kt
乗 員 40名
機 関 主機関 ディーゼル機関2基・2軸
電気推進 補助電動機2基
発電機 ディーゼル発電機4基
兵  装 砲こう 20ミリ機関砲×1門
機雷掃海 小型係維掃海具1型
感応掃海具1型
機雷掃討 水中航走式機雷掃討具