補本長挨拶

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 階  級 : 海 将
 名  前 : 大町 克士おおまち かつし
 出身地 : 岡山県
 学  歴 : 防衛大学校(航空工学)

 



 いつも海上自衛隊補給本部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 また、平素より海上自衛隊の諸活動、とりわけ、海上自衛隊補給本部の業務、取り組みに対し、深いご理解と多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

 さて、現下の国際情勢は誠に厳しく、海上自衛隊が創設以来掲げてきた「精強・即応」の真価が今ほど問われている時代はありません。その中で「ロジスティクス」もまた、今ほどその重要性が注目されている時もありません。それは、『国家安全保障戦略』で述べられているとおり、「有事において自衛隊が粘り強く活動でき、また、実効的な抑止力となるよう、十分な継戦能力の確保・維持を図る」必要があり、海上自衛隊のロジスティクス・オペレーションにも変革が求められているからです。

 『防衛力整備計画』では、自衛隊の能力等に関する7つの主要事業が示されており、そのうち「持続性・強靭性」に記述されている弾薬等の整備、燃料等の確保、防衛装備品の可動数向上、施設整備はロジスティクスが担う大きな部分です。防衛装備品の可動数の向上では、「防衛装備品の高度化、複雑化に対応しつつ、リードタイムを考慮した部品費と修理費の確保により、部品不足による非可動を解消し、2027年度までに装備品の可動数を最大化する」ことを目指さなければなりません。

 令和6年度は、防衛力の抜本的強化の2年目であり、昨年度以上に多くの契約を当本部が担うことになります。部隊の行動に必要な物品の取得、役務の提供や装備品の維持・整備を行うための「調達」では、特に中小企業者が受注しやすい「オープンカウンター方式」をはじめとする各種契約手法を整備し、多くの事業者の皆様と「調達」を通じて、現場の部隊を支える取り組みを引き続き行って参りますので、昨年度同様、ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 他方で、物資の保管、輸送、補給、整備、修理など、部隊の運用と一体となった後方支援活動についても、今後、工夫が必要と考えております。その際、デジタルトランスフォーメーション(DX)や部外力の活用などを含め、活動の変革についても皆様のお知恵を借りながら進めて参りたいと思いますので、この分野でのご協力もよろしくお願い申し上げます。

 このように、海上自衛隊補給本部としては、従来の考え方に囚われることなく、新たな発想をもって必要な諸施策の検討・推進を図って参りますので、皆様におかれましては、引き続き、海上自衛隊補給本部の業務・取り組みに対し、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

              令和6年4月1日

              海上自衛隊補給本部長

                海将 大町 克士

主要略歴:
      
令和 6年  3月 海上自衛隊補給本部長(現職)
令和 4年  3月 教育航空集団司令官
令和 2年  8月 海上幕僚監部防衛部長
平成30年  3月 海上自衛隊幹部学校副校長
平成27年  8月 第22航空群司令
平成26年  8月 海上幕僚監部防衛課長
平成25年  8月 第22航空隊司令

補給本部の任務

 海上自衛隊補給本部は、海上自衛隊後方支援の実施全般に係る企画・総合調整・指導を行う後方中枢機関としての役割を有しています。加えて、海上自衛隊で使用している装備品やその部品、弾薬などの調達、整備などを実施しています。
 隷下機関として、横須賀にある艦船補給処では、艦船に装備された武器等の修理や部品の調達を、木更津にある航空補給処では海上自衛隊の航空機に装備された機器等の修理や部品の調達を実施しています。

沿  革

1957年5月10日 需給統制隊開隊(目黒)
1960年1月11日 桧町に移転
1967年2月1日 市ヶ谷に移転
1997年10月16日 十条に移転
1998年12月7日 需給統制隊解隊
1998年12月8日 補給本部の新設(1室7部20課及び原価監査官、人事管理官並びに艦船、航空、武器各検査官)
艦船補給処の新設(5部13課及び原価監査官)
航空補給処の新設(4部13課及び下総支処)
2001年10月1日 補給本部管理部に契約課及び原価計算課を新設
(1室7部22課)
艦船補給処管理部に契約課及び原価計算課を新設
航空補給処管理部に契約課及び原価計算課を新設
2024年3月21日 改組
(1室7部20課)
管理部・装備計画部・情報処理部にかえて
総務部・経理部・企画管理部を新設

補給本部の組織