2月28日(金)、目黒基地大講堂において、小林防衛大臣政務官をはじめ各幕僚長等を迎えて、統合幕僚学校、陸上自衛隊教育訓練研究本部、海上自衛隊幹部学校及び航空自衛隊幹部学校による「自衛隊高級課程合同卒業式」を挙行しました。
今期の卒業生は、陸・海・空の幹部自衛官42名、オーストラリア連邦と大韓民国からの留学生5名であり、昨年3月から各自衛隊の幹部高級課程に入校、10月から統合幕僚学校の統合高級課程に入校し、各種講義や国内外の部隊研修そしてグループ研究等を通じ、上級の部隊指揮官又は幕僚として、職務を遂行する上で必要な自衛隊の統合運用等に関する知識技能を修得し、約1年間の教育を終えました。
執行者を代表して、統合幕僚学校長の佐藤空将が式辞を述べ、自衛隊における統合運用の発展の歴史は、我々の諸先輩が強い想いをもって実現してきたところに一つの特徴があり、こうした先輩達の強い想いを引き継ぎ、日々、本校での学びを基に上級指揮官又は幕僚として、自らが主体的に戦略を創造し、議論をリードし、それぞれの補職先において、統合運用の抜本的強化を牽引するよう要望しました。
続いて、小林防衛大臣政務官が訓示を述べられ、我が国は、これまでになく非常に厳しい安全保障環境の中で、ここ目黒の地で学んだことを十分に活かし、それぞれの組織の中核的な立場で、国民の命と平和な暮らしを守り抜くという崇高で気高い任務を担う誇りを胸に、職務に精励するよう要望されました。
最後に、統合幕僚長の吉田陸将が、現在の国際社会は、米国の一極構造のポスト冷戦時代に世界中に広まったグローバリズムが退潮し、ポピュリズムやナショナリズムが蔓延しつつあり、地域紛争が生起し易く、かつ収まりにくい状況にある中、厳しい安全保障環境の最前線に立つ卒業生に「戦略的思考」、「リーダーシップ」及び「信頼構築」の3点を実践陶冶するよう要望する旨訓示されました。
式典後、卒業生は、海上自衛隊東京音楽隊による粛然とした演奏の下、各学校長等と学校職員の見送りを受け、各々の任地に向け目黒基地を後にしました。
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