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令和4年11月15日
「認知次元に対する領域横断的アプローチ:ジョージア戦争のCOG分析(事例研究)」に関する論文

 本稿は、統幕学校教育課の研究員が自主的に研究した「認知次元に対する領域横断的アプローチ:ジョージア戦争のCOG分析(事例研究)」です。米国の統合作戦コンセプト(JOAC)の中で、クロスドメイン・シナジーを発揮した現代戦の成功例として取り上げられたジョージア戦争におけるロシアのハイブリッド戦的アプローチの事例研究を含んでいます。ハイブリッド戦は2014年のクリミア併合から誰もが知ることとなりましたが、欧米の戦略研究家によると、ロシアの現代型のハイブリッド戦の原点は、ジョージア戦争(2008年)にあると分析されています。  戦いというと、鉄と火薬と油を使った物理的破壊をイメージしがちですが、近年のハイブリッド戦・グレーゾーン事態の紛争形態は、むしろ人々の認識(認知領域)に作用する情報戦のほうが、戦争の決着に影響を及ぼすと言われています。

 現在ウクライナで起きているロシアのウクライナ侵攻の分析、領域横断作戦の概念理解、認知戦の概要理解に示唆を与えるものです。

 本研究に示す見解は、統合幕僚学校における研究の一環として、執筆者個人が発表したものであり、防衛省・自衛隊の見解を表すものではありません。。

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論文本文 [認知次元の領域横断的アプローチ]

著者近影

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