皆様こんにちは。暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
今年の3月末に統合幕僚学校長を拝命してから早3か月が経過し、2/四半期に入りました。令和6年度の1/四半期、統合幕僚学校は、米陸軍戦略大学、オーストラリア国防大学、インド国防大学、NATO国防大学、そしてオランダ国防大学の学長や学生等の来訪を受け、相互ブリーフィングや学生間の意見交換等の交流を実施しました。また国際関係、安全保障、リーダーシップ等に関する各界の著名な方々から講義を頂くとともに、米軍に関する事項については在日米国空軍武官や米太平洋海兵隊連絡官から、そして駐日トルコ大使のギュンゲン閣下からトルコに関する講義を頂きました。更に学生は、オーストラリア、カンボジア、エストニア、フィンランド、フランス、インドネシアそしてタイの国防大学やシンクタンク並びに部隊等を訪問し、それぞれの国の安全保障観、国防政策等を学ぶとともに、安全保障上の課題そして日本との協力等について意見交換を実施しました。また、6月末には、我が国の南西域の守りについている陸海空自衛隊の各部隊を研修するとともに、長崎港においてオランダ海軍艦艇を研修しました。この様に、統合幕僚学校の1/四半期のプログラムは特に国際色豊かなものであり、これらを通じて、学生は国際感覚、安全保障観そして戦略的思考力をより一層拡大・深化させたことと思います。
また、統合幕僚学校隷下の国際平和協力センターでは、第27回国際平和協力基礎講習を開催するとともに、豪州平和作戦訓練センターとの教官交流そして国連平和活動局職員とのワークショップを開催し、国際平和協力活動で活躍できる人材を育成するとともに、国連平和活動局との関係を深化させました。
統合幕僚学校は、自衛隊の統合運用態勢の更なる充実・強化に寄与し得る上級部隊指揮官や幕僚たる人材、そして国際平和協力活動に貢献できる人材の育成が任務であり、全スタッフがそれぞれの職責を果たすべく頑張っております。今後とも、統合幕僚学校に対しますご理解とご支援を賜わります様お願い申し上げます。
なお、今回紹介した活動の幾つかは本ホームページで紹介しておりますので、ご覧いただければ幸いです。