学校長 挨拶

空将 谷嶋 正仁 (やじま まさひと) (R6.3.28 着任)

    令和6年3月28日付で、第52代統合幕僚学校長を拝命しました谷嶋です。この度、歴史と伝統のある統合幕僚学校で勤務できることをとても光栄に思っています。

    さて、我が国の安全保障環境は戦後最も厳しく複雑な状況と言われていますが、前職の南西航空方面隊司令官の勤務は、正にその事を実感させられる毎日でした。また、ロシアによるウクライナ侵略に見られるような力による一方的な現状変更の試みがインド太平洋地域、とりわけ東アジアにおいて発生する可能性は排除されないと言われています。

    私は、陸海空自衛隊を一体的に運用する統合運用は、我が国の限りある防衛力を最も効果的かつ効率的に活用する上で最適の方法であると認識しています。また、同盟国である米国を始め、価値観を共にする同士国は統合運用を基本としています。従って、自衛隊の統合運用態勢の強化や領域横断作戦能力の向上は、日米の共同対処能力の強化と相まって、前述の厳しい安全保障環境下における平時の抑止力として、そして万が一の時の対処力として確実に機能するための必須の要件であり、これを牽引する人材の育成が今まで以上に強く求められていると認識しています。

    この様な認識の下、自衛隊の統合運用態勢の更なる充実・強化に寄与し得る上級部隊指揮官や幕僚たる人材、そして国際平和協力活動に貢献できる人材を育成する為、全職員の先頭に立ち、その職責を果たして参る所存です。今後とも、統合幕僚学校に対しますご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ着任の挨拶といたします。


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